物語は、主人公アレックスが「男装した女性のペット探偵」であるという印象的な設定から始まります。
その設定が、僕が現在投稿している自作のキャラクターと少し重なり、この時点でぐっと興味を惹かれました。
男装の麗人というキャラクター設定を聞くと、男気あふれるキャラクターをイメージしますが、実際のアレックスは──
この先はぜひ作品を読んでもらいたいところです。
見た目だけでなく、性格面でも物語の個性をしっかりと輝かせているキャラクターだと感じました。
序盤は主要人物たちの出会いや関係性の紹介が中心ですが、読み進めるにつれて、それぞれのエピソードが単なる出来事ではなく、次の展開へと繋がる役割を持って描かれていることが分かってきます。
一つ一つの話が後の物語の土台になっており、回を追うごとに「続きが気になる」構成になっている点が印象的でした。
「ペット探偵」という肩書きは、単純な迷子探しや物探しでに留まらず、依頼者それぞれが抱える事情や心の奥に踏み込む内容が多く、物語全体が丁寧に整理され、愛情をもって書かれていることが伝わってきます。
また会話文が主体のため、固有名詞を大量が一度に沢山出てきて一苦労するような作品ではなく、読み手が状況理解に置いていかれることがないのも、安心して読み進められる作品だと思います。
僕が拝読したのは、まだ物語の序盤から中盤に差し掛かったあたりですが、これから主人公たちがどんな出会いを重ね、どのような物語を歩んでいくのか、これからも追いかけたいと思います。
孤児院育ちの少女が住むアパートで、彼女はとあるペット探偵と出会うことから物語は始まります。「違法ドラッグ騒ぎ」「錆びた包丁」「べとべとのまな板」「黒い紙を舐める人物」怪しげな雰囲気がただよいます。しかしその真実は!彼女のビビりっぷりと彼(彼女)の荒っぽさが癖になります。「貧民街の少年」「公園での怪我の手当て」「キャンセルのキャンセルからのフルコース」「知らない女の家で裸になって揉まれるなんて、鴨がネギ背負って行くようなもんだ!」「薬を盛ったのか」、なんとも愉快な騒動が巻き起こります。しかしこのお話の本質はその底流に流れる真正面からの重いテーマへの取り組みです。それがプチプチソーダにくるまれたなんとも味わい深い物語です。ぜひあなたも味わい深いあれ