#06 奈落よりのものについて

さて……なんだかんだ、と今回の連載も、6回目となりましたね。

最初は、さらっと、ラノベを公開する前の暇つぶしに、設定の一部を投稿するつもりでいたのですが……。


それでは、「奈落よりのもの」について、ですね。

こちらは、いわゆる魔族たち、他の異世界ファンタジーに登場する悪魔や怪物たちと同種のものですが、クトゥルーものに登場する神話生物のように、もっとおどろおどろした姿で、一般人が目にしたら、SANチェックが必要な奴らばかりです。

私なら、まず目にしたくないですね。

ひぃえええええ😱


さて……彼らは、もとはこちらの世界の住人ではありません。

覚えていらっしゃるでしょうか?

九柱の魔術師たちが、ジェナースに勝利するために、世界の涯にあるしみから、力を得ようとした……みたいなことを記したと思います。

このしみの正体が、奈落よりのものたち、となります。


神性を得た魔術師たちですら、奈落よりのものは御することが出来ておらず、かなり手を焼いてしまっております。

ほんっっと、迷惑な話ですよねぇ(他人事💦)

魔術師の一柱、ベルフェラーシアも、人類諸国と奈落よりのものとの、三つ巴の戦いで深く傷つき、完全に回復する時を待たねばならなくなっております。

アルフィリンたちも、一発逆転を狙って、奈落よりのものの力を利用としたものの、そのツケを支払わされております。

彼らは強制的に奈落よりのものを封印する役目を強いられ、周囲を人類諸国に包囲されているので、ほぼ、自滅するか、奈落よりのものと同化するか、どちらかしか選択肢はない状態となっております。


さて……奈落よりのもの、ですが。

コチラの名前は、その昔、『ファイティング・ファンタジー(略して、FF)』というゲームブックシリーズがありまして、そのなかに、本に登場するモンスターをまとめて紹介した本がありました。

その本のタイトルが『奈落から(Out of the pit)』でした。


奈落、というとアビスのほうが有名なんでしょうけど……なんか、ネーミングがいいなぁ、と思っておりました。

奈落の穴から、怪物たちが這い上がってくる、というイメージが湧いてきて、いつか、どこかの作品で使ってみたいなぁ、と思っておりました。


奈落よりのもの、ですが、エントロピーの塊であり、破壊衝動しかない存在です。

ゲームでも、こういう存在は登場してきておりますね。

ルーンクエストというTRPGには、混沌と呼ばれる存在がプレイヤーの敵役として設定されておりました。

その混沌を想定して設定したのが、この奈落よりのもの、です。


奈落よりのもの、は物理とアストラル界、双方で変異させ、混沌の海へと存在を投げ込み、一体化させることを目的としております。

怪物は、実際は混沌の海から伸ばされた触手のようなもので、意思がある場合もありますし、ただ、闇雲に本能のまま、周囲を破壊するものもあります。

彼らは、常識の殻を破壊し、他の存在を自分たちと同様の存在と思わせることによって、内側から肉体を変質させていきます。


……わかりづらいですね💦

ライカンスロープを例にして、説明すると、ワーウルフはどうして人間から狼へと変身できるのか、ですが……彼らは自分は狼である、変身する能力がある、と思い込み、常識の殻の一部を書き換えることによって、肉体を変質することが可能になり、人狼へと変わることが出来る、ということです。


こちらの世界では、ライカンスロープ因子というものがあり、それを核として、限定的な魔力を得て、変身が可能になる、ということで、他の一般人が自分のことを人狼と思い込んでも、変身は出来ないのですが、奈落よりのものは、人間のアストラル体に働きかけて、常識の殻を強制的に破壊して、怪物と思い込ませ、さらに変身に必要な魔力を注ぎ込むことによって肉体を変質させます。

この変身は不可逆的なもので、肉体の変質が一度、発生すると元の人間の姿に戻ることは出来ません……たぶん。

こちらも、設定次第なので、そのうち、変更になるかもしれませんねww


さて……奈落よりのものによって肉体が変質してしまった人間にも、いくつかの種類に分けられております。


アグリーレスは、奈落よりのものによってアストラル体に影響を受けたものの、常識の殻を破られなかった者たちです。自我を保っており、特殊な能力を得ていることがあり、エンプロイアーによって利用されております。


プレセント・フォーマーは、奈落よりのものによってアストラル体に影響を受け、常識の殻を完全に破壊されてしまった者たちです。

怪物のような姿になっており、自我を失ってしまっております。エリオンと同一視され、一般には駆逐の対象です。


エンプロイアーは、上位の奈落よりのものによって、アストラル体に影響を受けたものの、常識の殻を破られなかった者たちです。人類と敵対し、集団で破壊活動を行っております。


ペイシェントは、奈落よりのものによって、アストラル体に影響を受けたものの、常識の殻を破られなかった者たちです。自我を保ち、怪物のような姿にはなっておらず、呪いを受けたことを隠して、暮らしております。


小説の主人公たちは、奈落よりのものによって常識の殻を破壊されることを防ぎながら、戦いを続けることになります。

かなり、絶望的な状況ですね。

それを、どう希望へと導くのか、は、なりちかさんの手腕しだいなのですけどねぇ。


奈落よりのもの、については、ここらへんにしておきましょう。

次回は、魔術について、気ままに語りたいと思います。

それではー。

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