第40話 女の子にだって色々ある
「ねぇアミにシアン、大丈夫?」
「ううん、大丈夫じゃないよ……あれは生殺し状態だもん。 マッサージされるたびに体が熱くなるし。体中真顔で触られるんだよ。しかもお兄ちゃんの顔が凄く近いし、お兄ちゃんの息遣いが聞こえてくる。それに凄く気持ちよいから、喘ぎ声が出そうになって慌てて枕を噛んで誤魔化したの」
「うん、凄いね、あんな美形なお兄さんが下着姿でシアンの上に跨ってマッサージしてくれるんだもん。 体が熱くなって汗掻いちゃったよ……お兄さんの体が微妙に触れてくるからもう蕩けちゃいそうだったよ」
うん、リヒトお兄ちゃんのマッサージは凄くて、本当に気持ち良い。
だけど、問題はその後なんだよね。
マッサージして貰ったら、今度は私達がリヒトお兄ちゃんをマッサージするわけなんだけど……
ようするにうつ伏せのリヒトお兄ちゃんの上に跨って乗るの……
「それもあるけどさぁ、そのあと、そのこっちもマッサージするわけじゃない? その大丈夫?」
「大丈夫なわけないよ。お兄ちゃんの背中に跨ってお兄ちゃんの体に触れるんだよ。汗もかいてくるし、その恥ずかしい話、パンツにシミが出来ていたし……もうどうして良いか分からない、気がつくと頭の中がピンクに染まってきそうで本当に怖いよ」
「うんうん、シアンなんて背が低くてこれだから前かがみになるとお兄さんにぶつかっちゃうから、余計に密着しちゃうし、嬉しいけどその恥ずかしいです……」
「だよね! 皆もそうだよね」
だいたいリヒトお兄ちゃんは無自覚すぎる!
自分があんな凄い美少年なのに気がついてないのかな。
ただ美少年というだけで凄いのに性格が好くて凄く優しい。
そんなリヒトお兄ちゃんに私達はフォーリングラブ。
そしてリヒトお兄ちゃんも私達が好きな筈なのに……
はぁ~
リヒトお兄ちゃんは私達を天使かなにかと勘違いしているのかな。
いい加減にお互いに好きなんだから結ばれても良いのに。
チョー奥手で『そういう事をしてこない』
それ処かこっちから誘っても『自分を大切にしなくちゃ』と言われてしてくれない。
それはアミにもシアンにも同じ。
大体、私もアミもお兄ちゃんの奴隷なんだからさぁ。
『服を脱げ』『抱かせろ』『奉仕しろ』でいつでも自由に出来るんだよ!
ううん、奴隷じゃなくても夫婦だとしてもちゃんと養ってくれている訳だし……義務は果たしているよね。
義務を果たしているんだからさぁ権利を主張してもいい筈だよね?
「うん、お兄ちゃんは私達のこと美化しすぎるよね? 女の子だってちゃんと性欲はあるのに……お兄ちゃんにアミちゃんと呼ばれるたびにぞくぞくするし、抱いて欲しいなぁとか最近思っちゃう」
「うんうん、シアンは、その容姿に自信がないけど、お兄さんなら抱いて欲しいなぁとか思っちゃいます」
「それが普通だって……」
美少年で優しくて素敵なリヒトお兄ちゃん。
『抱いて欲しいなぁ』そう思うのも当たり前だよね。
違う意味では抱いてくれるけど……それは違うから。
「それでビキニアーマーにヒラヒラ服にセクシー服、これで駄目だったんだけど、次はどうしようか?」
「やっぱりスケスケの下着買う?」
「シアンは思いつかないから、その任せます」
何か良い方法は無いかな……またなにか考えないと。
「うん、三人とも何を話しているの?」
「「「ううん何でもない(よ)」」」
まさか聞かれてないよね? 大丈夫そうだ。
それにしても、リヒトお兄ちゃん、またカッコ良くなった気がする。
最近では顔を見る度にドキドキが止まらなくなる。
本当にどうして良いのかな……はぁ~本当にどうしよう。
リヒトお兄ちゃんが出かけたらまたなにか考えよう……
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