10年経ったら? 10年前の記憶は薄れて、性格も別人になる俺!

神石水亞宮類

第1話 10年経ったら? 10年前の記憶は薄れて、性格も別人になる俺!




10年経ったら? 10年前の記憶は薄れて、性格も別人になる俺!



・・・かれこれ丁度10年前になる。

俺は10年経つと? 10年前の記憶が薄れるというか?

記憶が切り替わるみたいなんだ、性格もまるで別人になり俺は俺でなくなる!

“俺という人間は、一体どこに行ったのだろう?”

俺が俺じゃないみたいな変な感覚。

勿論! 10年前の記憶がなくなる訳じゃない!

ただ薄っすらと記憶として残っているだけ、だから10年前に出会った人が

俺を見て話しかけて来たら戸惑うけど、少し時間が経つと思い出すんだ!




『ああ! お久しぶりです、灘岡さん!』

『えぇ!? あぁ、』

『“僕の事、憶えてます?”』

『・・・あぁ、も、勿論、憶えてますよ、』

『良かった! まるで初めて会ったみたいな顔をしてたんで完全に

僕の事を忘れてるんじゃないかと心配しましたよ!』

『・・・あぁ、いやいや、』

『“また一緒に仕事が出来たらいいですね!”』

『・・・そ、そうですね、』

『じゃあ、また!』

『えぇ、また、』




俺はこの男性の事を全く憶えていなかった!

正直、彼の名前を言ってほしいと言われていたら、

凄く俺は冷や汗が止まらなくなっていただろう。

何にも憶えていないのに、”彼の名前なんか憶えている訳がない!”

そもそも俺はあの男性と何処であっていたのだろう?

彼は俺に、”また一緒に仕事が出来たらいいですね” と言ったが、、、。

何の仕事なのか?

まあプライベートで知り合った訳ではないみたいだ。

もう彼とは二度と会いたくない。

俺が全く憶えてないのだから、彼から昔の話をされても凄く困るし、

ヒヤヒヤしながら話すのはもうこりごりだよ!





 *




でも? その後も俺は10年前に出会ってあろう人達と次々と出会う。

どの人も俺を見て! 嬉しそうに話しかけてくれるのだが、

10年前の俺はどんな奴だったのだろうか?

人懐っこいイイ奴だったのかな?

でも今の俺は違う、凄くキレやすいし面倒くさがり屋だ。

人と話す事が苦手で、一人で居る事が大好きだ。

10年前の俺は、”社交的で、今の俺は内向的だ!”



そう言えば? 少し前までは俺は女の子に凄くモテたかった。

髪の毛も今どきの髪型で髪にはワックスを塗っていたし、香水も女の子が

好きそういい匂いがする香水を付けていた。

服もオシャレに流行りの服を着ていたのに、、、。

今の俺は毎日上下ジャージで、髪はクシャクシャ寝ぐせが着いてても

全く気にしない!

香水どころか、服も3日に1回しか洗濯をしないから、汗をかいた服を

たまに次の日も着ている事もある。

しかも? 靴下も穴が空いてても履いているな。

何もかも面倒くさいから、自分の身だしみなんか気にしないよ!

家の近所のコンビニぐらいなら、パジャマ姿でも普通に行くし。

もう他人が俺を見てどう思おうと気にしない。

これが今の俺だし、女の子にモテなくても一人でいいんだ!




・・・ただ困るのは?

俺がこれだけ別人みたいに変わってしまうと?

俺の周りに居た人達も、俺に対してどう接していいのか分からないみたいだ!

急に違う人みたいに、”俺が変わってしまったら?”

まあまあそうなるよな。

遠目で俺を見てるだけ!



『“ねえ? 最近、灘岡さん変わったよね? なんか別人みたいな!”』

『ひょっとしたら、別に同じ顔がもう一人いるんじゃねーえ?』

『そうそう! 性格も違うしね。』

『正直、どう接していいのか分かんないんだよね!』

『確かに! オレも今までなら普通に声かけてたけど、、、? 

今の灘岡に軽く声なんかかけられないよ。』

『そうなんだよね、なんか声かけにくくなったよね、灘岡さん!』

『なんかアイツ、どうしちゃったんだろうな。』

『“悩み事とかあるのかな?”』

『まあ、今はほっといた方がいいかもね。』

『うん。』

『そうだね。』

『あぁ!』




なんか俺、職場の人達に気を遣わせてる?

でも仕方ないよな、”今までの俺じゃないんだから!”

俺はもう今までの俺じゃない!

俺だって、今の俺に戸惑っているんだ。

他の人達が今の俺に、どう接していいのか分からなくなるのはよく分かるよ。




だけど? これからどうしたらいいのか?

俺は10年前の俺じゃない!

もう元に戻る事もないし、今の俺はこれからの10年を作る俺だ!

仕方がない! 仕事も住む場所も気分転換に変えて、今まで行った事がない

土地で一から始めるかな!

そうじゃないと? 俺が俺でなくなるよ。

この10年は、新たな10年になる。


“さあ、これから何処に行くかな?”

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