第24話 テスト期間


体育祭のあとにはなにがある…そう!みんな大好き期末テストが待っている!


テスト前には部活動も一週間お休みになったりと学生の本分は勉学ですよ?と現実を突き付けてくる。それに桜庭高校の期末テストは5日間あり、合計で2週間テストに向き合わされる。


いったいそのテスト期間中に、男はなにをしているのかというと…特になにもしていない。


男連中はテスト受けても受けなくても関係ないからな…。自由参加になっている。


ちゃんとテスト受けてます!って男がいるのは聞いたことがない。だから、俺ももちろん受けない!もう挫折したから!!



まあ、そうなってくると困ることがある。その期間ヒマなんだ。とにかくヒマ。


テスト期間中に俺ができることといえば、家事を手伝うぐらいだ。


そして、沙耶と美麗にしてあげられることといえば、俺に構わず勉強の時間を作ってあげることぐらいなので…まあ、暇だ。



テスト前の期間でも学校は普通にあるので、通いつつテストの時はどうしようと考える。一日中ごろごろを5日間は飽きるだろう…。



そうして迎えたテスト期間。


初日は長期休みだ!って浮かれて昔やっていたゲームにアプデ入ってんじゃん!やんなきゃ!ってなってたけど、さすがに3日目には飽きた。


昔散々やっていた訳だし、多少のアプデじゃあ満足できなかったようだ。いや、おもしろかったんだけどね。



そんなぐーたら生活も4日目。そろそろ外に出掛けたい欲求も出てきて、ふと思い出した。


あ、そうだ。朱莉いるじゃん!と。


デートの約束とかもしてたし、一日中一緒に居れるいい機会じゃん!平日だし、休みとかどうなってんだろ、早速朱莉に連絡だ!


そう思い立って朱莉に連絡を入れるとすぐに返事がきた。


はやいな。なになに。えーっと…要約すると、俺の専属だから急な休みとかでも融通が利きやすくなっていると。


つまり俺が精子バンクには行かない日ってわかってれば休みが取りやすいって感じなのか。専属ってそれだけ優遇されるんだなあ。すげえ。


そうして明日の予定は埋まったが、どこに行くか。だな。一緒に考えるか!



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というわけで!今日は朱莉と前にも沙耶と訪れたことのある二駅先の複合施設にやってきた!


昨日、朱莉がデートプランは任せて!って言ってたけど、内容を聞いてみたらコスプレショップにいこうとしてたからな。突っ込んで聞いてよかった。


着せ替えショーでもする気だったのかな?-------いや、まて。俺を着せ替え人形にしようとしてたかもしれないな…。朱莉ならやりかねない。



そうして結局は俺がだいたいの予定をたて、無難ではあるが、今日のデートは買い物にでもいくか!となった。服も買いたいみたいに前に喫茶店で話してたしな魅惑のお姉さん。


ちなみに、朱莉の他の案はBARとかだった。俺は未成年ですよ。



朱莉と私服で会うのは初めてだったので、ちょっと心配していたが、今日の朱莉の恰好は、なにかのコスプレでもなく、まともな格好だった。まあ、相変わらず胸はでかいので目がいっちゃうのはあるけどね。


どんな格好かというと、紺のラッフルスリーブブラウスにベージュのズボン。それにサンダル。


助かる。足のネイルも見えてて今日は気付けるようになっている。


あと手に持つカバンからは、【年下男子をリードする!魅惑のお姉さんになる方法100選。】がちょっとはみ出て見えてしまっているな。朝倉家の方ですか?



うん。いまの恰好でもすごく朱莉に似合っているし、わざわざ新しく買わなくてもいいんじゃないかな?とは思うが、そんなことは言わない。ぷんぷんするのは目に見えてるからな。


せっかくご機嫌で歩いてるんだ。今日は一緒に楽しもう。


ニコニコご機嫌で横を歩いている朱莉と話していると急にスイッチが入った。



「さてっ!問題ですっ!!」



朱莉が急に立ち止まり、腰に手を当てこちらに指を突き付けてきた。出たな!今日はなんだ!!



「今日の私は魅力値高めですっ!なぜでしょう?」



またざっくりか。魅力値…。その本に書いてあるのかい?なんてなことを考えてると、朱莉が髪の毛を耳にかけ始めたな。そこらへんか?



「おっ、今日のピアスも可愛いね」


「正解ですっ!」


「ぐふっ」


タックル気味に抱き着いてきやがった…。思わず声でたわ。嬉しいのはわかったから落ち着いてね?


恰好だけ見れば、朱莉はキレイ系で大人っぽい雰囲気もあって仕事出来る感あるんだけどなあ。まあ、こうやって子犬感というかギャップ凄いけどこっちはこっちで可愛い。



その後は、特にどこに行くか決めずになんとなくでウィンドウショッピングを続けていた。ふと気になったことが出来たので、聞いてみる。



「そういえば、朱莉って学生時代部活とかやってたの?」


「野球やってたよっ!こんなかんじっ!!」



急に素振り始めるじゃん。いまちゃんと周り確認してから始めたか?幸い人いなくてよかったけどさ。


「様になってるじゃん!へぇ、野球か。あんまイメージなかったな。」


こんだけ大きい施設なんだしとちょっと調べてみたら、この施設内にもバッティングセンターがあるようだ。朱莉に行ってみるかと提案する。





そうしてやってきたバッティングセンター!


朱莉は俺に荷物を預け、意気揚々とバッターボックスに向かっていった。あ、サンダルで行くのね?怪我はするなよ?


構えを見てる感じ意外にも上手そうだな。巨乳だから振りづらそうではあるけど。うん。でけえなおい。


そんな邪な気持ちで見ていたんだけど、いざ打ち始めたらめっちゃいいとこに打ち返してる。ホームランのプレートがあるんだけど、それに当たりそうなほどいいバッティングだ。



あ、当たったわ。てーてれれーみたいなファンファーレ音が流れる。あ、こっち向いた。すげー得意気な顔。ドヤってて可愛い。ていうか、ちゃんと上手いじゃん。



終わってドヤ顔のまま帰ってきたので



「朱莉のくせにやるじゃん」


「くせに!?」


すまん。反応可愛くて弄っちゃうんだよね。


「うそうそ。ほんとに上手かったんだ。すごいじゃん朱莉」


「でしょでしょ!桜庭高校元5番バッターは伊達じゃないっ!ってね!」


「え、OGだったんだ!?それにうちの高校で5番ってやばいな。プロなれたんじゃ…?」


「ベンチ…。」


「え?」


「普段はベンチ!!たまたま5番代打だっただけ…。」


「おぉう…、いや、でもベンチ入り出来てるだけでもすごくないか?」



5番の人下げてまで代打ってのも凄いしな。あっ!守備があれなのか…。あれねあれ。ポンのコツな感じ普段から出てるし、エラーしまくるのかも?



「なにその目」


「うおっ」



両頬をガシっと掴まれた!逃げれない!無意識だったけど、可哀想な人を見る目しちゃってたのかもしれん。



「ごめんごめん、そうだ!こんどウチのマンションの屋上でバーベキューするんだけど朱莉もこれる?沙耶は知ってると思うけど、もう一人紹介したい子がいるんだ。」



無理やりに話題かえてみたけど。あれ、紹介したい子とか言っちゃうとなんか変な感じか?





その後は、俺もバッティングしてみたり買い物に戻ったりして楽しんだ。そろそろ帰ろうかって時に、ちゃんと沙耶に連絡を入れる。


普段一緒だから、忘れそうになるけど毎回何時頃に帰れるよーって連絡入れてるんだよね。お外は男には危ないとこだから!



そうして、朱莉が帰りに送ってくれている電車内で沙耶から連絡が入った。なになに。朱莉さんとまだ一緒にいる?電話かけても大丈夫?と。ふむ…。



「朱莉時間ある?一緒にホームに降りてもらってもいいかな?」


「いいよー。家まで送る?」


ノリ軽いな。そして、優しい。キュンです。


「ありがと。ちょっと電話するね」


朱莉と一緒に駅のホームに降り、とりあえず沙耶に電話をかける。



「朱莉、沙耶がこのあと予定あるか聞いてるんだけど、どう?」


「ん~特にないかな。達也オカズにするだけ!」



言わんでいいわ。


予定ないのね。それからまた沙耶から説明される。



「あー…さっき話したばっかだけどバーベキュー一緒にどう?だってさ。さっき言ってた子もいるって」


「肉!?いくっ!」



食べ物に釣られた訳じゃないよな…?



そうして、急遽ではあるが4人でバーベキューが決まった。テストお疲れ様会って感じだったのかな?二人は勉強頑張ってたもんな。



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