Love Journey

ミナ

1 day ①



今日は、待ちに待った恋愛リアリティショー「Love Journey」の第一回収録日。スタジオの前には、選ばれた10人の参加者が集まっていた。みんな、緊張と興奮が入り混じった表情でお互いを見つめている。


「ここからが本当のスタートだ…!」


真央は、心臓がドキドキしていた。これからどんな展開が待っているのか、誰と出会うのか、まったく予測できない。ただ一つ言えることは、これが自分にとって大きな冒険の始まりだということ。


「みんな、自己紹介をしてもらいますね。」


カメラの前で、番組の進行役がそう言うと、参加者たちが順番に自己紹介を始めた。


まずは、真央(主人公)が立ち上がる。


「こんにちは、真央です。大学に進学するために頑張って勉強してきたけど、今は自分の恋愛にも本気で向き合いたいと思ってここに来ました。よろしくお願いします!」


真央は少し恥ずかしそうに、しかし真剣に挨拶をした。その控えめな雰囲気に、他の参加者たちも温かい目で見守っていた。


次に、さくらが元気よく自己紹介を始める。


「さくらです!明るくて元気な性格で、どんな状況でも楽しむことができると思っています。恋愛も大好き!みんなで素敵な時間を過ごせたら嬉しいです!」


さくらは、初対面の緊張も感じさせず、むしろみんなを引き込むような魅力を放っていた。周りの男たちは、その明るさに自然と惹かれた様子だった。


次は、美琴。彼女は冷静に、少し落ち着いた声で話し始める。


「美琴です。普段は静かなタイプですが、実は意外と一途な恋愛を大切にしています。この番組を通して、本当に素敵な人と出会えたらいいなと思っています。」


美琴の一言一言には、謎めいた魅力があった。彼女の神秘的な雰囲気に、参加者たちは興味津々だった。


カエデが続く。


「カエデです。おしゃれが好きで、みんなと仲良くできるタイプです。恋愛でも楽しむことを大事にしているので、素敵な恋ができたらいいなって思っています。」


カエデは、自然体で堂々と話していた。その笑顔に、すでに視線を集めているのがわかる。


そして、梨々香が、少し緊張しながらも静かに話す。


「梨々香です。普段は大人しい方ですが、恋愛に対しては本気で向き合いたいと思っています。よろしくお願いします。」


彼女は少し控えめだが、その誠実さに皆が心を打たれた。


その後、男子陣の自己紹介が始まる。


啓介は穏やかな笑顔で自己紹介。


「啓介です。どんな時でも冷静に物事を考え、相手を大切にすることを心掛けています。みんなと素敵な時間を過ごせることを楽しみにしています。」


彼の落ち着いた雰囲気に、女子陣は少し安心した様子で彼を見つめた。


次に、**蒼空(そら)**が立ち上がる。


「蒼空(そら)です。普段はあまり多くを語らないタイプですが、誰かと本気で向き合いたいと思っています。」


彼は冷静で少しクールな印象を与えたが、どこか魅力的に感じた女子が多かった。


翔太郎は、笑顔でハキハキと話し始める。


「翔太郎です!元気で楽しいことが好きなので、この番組でも全力で楽しみます!みんなと仲良くしたいです。」


その明るさに、周りの女子たちはすぐに好感を持った。特にさくらは、彼の明るい性格に引かれたようだ。


次に、貴之が少し恥ずかしそうに話し始める。


「貴之です。静かなタイプで、あまり目立たないかもしれませんが、真剣に恋愛を考えているので、よろしくお願いします。」


彼の真面目な印象に、女子陣は少し興味を持ったが、まだどこか掴みどころがないと感じているようだ。


そして、最後にリュウヤ。


「リュウヤです。ちょっとお調子者ですが、恋愛に対しては本気です。よろしく!」


リュウヤは、少し陽気に挨拶した。その明るさに、すぐに周りの空気が和んだ。



---


その後、食事の時間がやってきた。大きなテーブルに並んだ豪華な料理に、参加者たちは思わず歓声を上げた。みんな、食事をしながら自然に会話を楽しんでいる。


真央は、最初に隣に座った啓介と少し話をしながら食事を取った。啓介は穏やかで、話しやすい雰囲気を持っていた。真央は、そんな彼に少し安心感を覚えた。


「真央ちゃん、さっきの自己紹介、緊張してたけどすごく素敵だったよ。」


啓介がにっこりと笑いかけると、真央は少し照れながら答えた。


「ありがとう…なんだか、みんなすごく明るい人たちばかりですね。」


啓介は頷きながら、他の参加者たちを見渡す。


「うん、でも真央ちゃんみたいな落ち着いたタイプがいると、バランスが取れるよね。」


その言葉に、真央は少し心が温かくなった。啓介との会話が、思っていたよりも楽しく感じる。


一方、さくらは翔太郎と話していると、楽しそうに笑っていた。二人の間には、すでに何か特別なものがあるような気がした。



---


こうして、最初の食事の時間が終わり、参加者たちはお互いの第一印象を確かめ合いながら、次の展開に備えていた。この恋愛リアリティショーは、予想以上に波乱含みの予感を感じさせる。


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