異世界で助けてくれた騎士様は私の好みのドストライクでした!
界扉(かいと)
第1話 私のコンプレックス
ちょっと〜、またなの〜。ほんと、毎回嫌になる!!
帰宅したばかりのアパートで、憤慨する。
私こと安達(あだち)美咲(みさき)は、会社の事務職員として働く24歳、独身。
そんな私は、友人に誘われて、合コンに参加していた。
今夜こそは「素敵な男性に出会えますように」・・・・とまではいかなくても、『普通に会話のできる男性に出会えたらいいな』と妥協に妥協を重ねて私自身の気分を盛り上げ参加した。
そんな私がなぜ憤慨しているのか!?
理由は、今夜の合コン相手の視線である。
八割(胸):二割(その他)
で、私を見ているのが丸わかりである視線!
私の胸にむける、露骨すぎる視線!!
まあ、そういうことだ。平均よりも大きすぎる私のバスト。(身長が低いことも災いして目立つのだ!)
私のコンプレックスだ。
私のバストは小学4年生頃から徐々に大きくなり始め、身長は152cmで中学3年生の冬から伸びていないが、バストは成長し今では
バストサイズ:E70
生理時にはFサイズになる脂肪・・・脂肪の塊である。(身長152cmで低いのに・・・)
この身長にこのバストは目立つ!
そして、バスト『脂肪の塊』が好きな男性の多いことよ!
ほんと、嘆かわしい限りである。
こんなコンプレックスを持つ私だが、私のバストではなく、私自身を見てくれる彼氏をGET(ゲット)すべく、親戚や知人からのお見合い、友人と一緒に合コンに参加しているが、どれも上手くいかない。
上手くいかない原因は、本日と同じく相手からの視線!である。
この視線を感じると、結局のところ、
私が好きなの?
それともおっぱいが好きなの〜?
と問いただしたくなるのだ。
『おっぱいは私の脂肪であり、付属物だ!』
『私がおっぱいの付属物であるわけではない!!』
『ちゃんと私自身をみて!!』
今夜も心の中でむなしく叫ぶ。
―――――――――――男の人って、みんなそうなのかな〜。
私をバスト関係なしに見てくる人っていないのかな〜。
・・・・・悲しい。
・・・・癒されたい。
こんな時、素敵な旦那様がいたらな〜・・・・
素敵な旦那様となってくれる彼氏を探して・・・・(はじめに戻る!)
考えれば考えるほど、虚しくなってくる。
いつもは、お酒なんて飲まないけど、いいよね。いいでしょう?
明日休みだし・・・。
確か冷蔵庫にお土産でもらったチョコレートがあったはず。
チョコレートだけだと食べすぎてしまうから、お酒も飲めば大丈夫でしょ。
大丈夫じゃないって知ってるけど。
太るかもしれないけど・・・・また胸に脂肪がつくけど・・・。
もーーーーー、『けどけど攻撃』は終了!!
最後は大きな独り言を叫んだ。
そして、宣言通り冷蔵庫のチョコレートといくつかのお酒を飲んだ。
ほわ〜とした頭の中、明日は頭痛がすごいだろうな〜と思っていた。
この後(あと)、頭痛どころではない現実が私を待ち構えていることを私はまだ知らない。
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