Shine (タイトル未定)

Mmth

プロローグ

「私を、ここに入れてくれませんか」


言った。今までの人生で一番勇気を振り絞って言った。声は震えている。自分でも言葉を発したことは分かっているけどちゃんと言えてるかどうかは分からない。現に足は小刻みに震えている。恐怖心か、武者震いなのかは自分でも分からない。


皆も戸惑っている。いや、戸惑っているというより若干引いている気もする。確かに変な事をしたと思っているけど、そこまで引かれるほどなのかな。


「え。」「なんでこんなところに」「来る場所間違えてるんじゃないかオイオイオイ」

様々な声が飛び交う中、一人の子が私に言い返してきた。

「ちょっと!なんでこんなところにいるの!第一理解してる?今入りたいって言ってるのは一番のゲテモノ集団なのよ。」

今までに見たこと無いくらいの顔で止めにかかってくる。とてつもなく心配してるのがわかる。こんな顔もするんだな、この子。

「ごめん。それは分かってる。けど私、入りたいから。」

心配してくれるのはありがたいけど、唯一私が今までの人生で憧れた空間なんだ。誰かに止められたくらいで止めるならここまで来てない。

「ちょ、ちょ、ちょっとー!もう一回考え直してー!」

やっと見つけたんだ。私の居場所を。ここが今の私を救ってくれるかは分からないけど、今、私は自分の力でこのダメダメな人生を変えようとしている。



これは、一人の少女が自分の力で人生を変える、そんな物語___

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