ぐーたらママとしっかり姉妹のドタバタ日常!
coffee+
第1話 ぐーたらママとしっかり姉妹のドタバタ日常!
第1章 朝から大騒ぎ!
朝7時。
「……すぅ……すぅ……」
ソファの上では、ママ(みみか)がぐっすり夢の中。
カーテンから朝日が差し込んでも、まったく起きる気配はない。
しかし、その隣の部屋では……。
「さほ! おにぎり握って!」
「オッケー! さほ、 ‘ままごと’ で ‘おにぎり作る練習’ してるから、得意!」
キッチンでは、小学2年生のしっかり者・ののり と 5歳のままごと名人・さほ が 朝ごはん作りの真っ最中!
本来なら母親がやるはずの家事。
だけど、ぐーたらなママは まったく起きる気配なし!
「ママの分、作らなくていいよね?」
「うん。 ‘自分で作れるように’ なってほしいし!」
そう言いながら、おにぎりとパンを並べて、姉妹は 朝ごはんを食べ始めた。
すると――
「んん……いいにおい……?」
ムクッとソファから顔を出す みみかママ。
「ねぇ、それなに?」
「朝ごはん。」
「わぁ~……ママの分は?」
「ないよ?」
「えっ、うそ!? なんで!?」
「だってママ、いつも ‘作ってくれない’ じゃん!」
「そ、そんなぁ~!!」
みみかは がっくり うなだれた。
「ねぇ、ちょっと待って! ママもお腹すいたぁぁぁ!!」
「じゃあ ‘自分で作ってね’ ♪」
「えぇぇぇぇぇ!?」
第2章 ママ、仕事に行かないの!?
「さて、今日も一日頑張るか~!」
ののりは ランドセルを背負い、やる気満々。
さほも 幼稚園バッグをしっかり持って、準備完了。
「ママは?」
「……ん~、ママ、今日は ‘お休み’ かも~……。」
「え? 仕事あるでしょ?」
「美容師は ‘体力’ 使うから……今日は ‘省エネ’ しようかな~……。」
「……ただの ‘サボり’ じゃん!」
「お仕事しないと ‘お給料’ もらえないよ?」
「それはねぇ…… ‘奇跡’ が起きれば、なんとかなるの!」
「奇跡って何!?」
「たとえば、 宝くじが当たるとか…… 」
「そんなの ‘奇跡’ じゃなくて ‘まぐれ’ だよ!」
ののりは 頭を抱えた。
「じゃあママ、 ‘コーラ’ 買えないね。」
「……えっ?」
「ママ、お金ないと ‘コーラ’ も買えないんだよ? 」
「……!!」
みみかの顔色が変わった。
「ちょっと待って、ママ、今すぐ準備する!!」
「えぇぇぇ!? ‘コーラ’ のために働くの!? そこ!?!」
こうして、 ママはコーラのために出勤。
第3章 家事は誰の仕事?
夕方――
「ただいまー!」
ののりとさほが帰ると、ママは ソファでゴロゴロ中。
「ママ、ご飯の準備した?」
「えっ? ……あ、まだ。」
「お仕事疲れたの?」
「うーん…… ‘休憩しすぎて’ 逆に疲れた。」
「 ‘仕事しすぎて’ じゃないの!? ‘休憩しすぎて’ って何!?」
ここで さほ登場!
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁ!」
「さほ、ママ ‘働かない’ なら、ご飯もお風呂掃除も ‘なし’ ってことでいい?」
「それは困るー!!」
「じゃあ、ママも ‘ちゃんと’ やって!」
「えぇぇぇ……」
「 ‘ぐーたら’ したいなら、お風呂に ‘住む’ とかにすれば?」
「そんなの ‘人魚姫’ じゃん!!!」
「じゃあ、 ‘働き者’ になる!」
「うっ……ぐぬぬ……!」
さほの 強すぎる口撃 に、ママは とうとう折れた。
「わ、わかった……ママ、ちゃんと働きます……。」
「よし、じゃあ ‘一緒に’ お料理しよっか!」
こうして、ママは ついに家事をすることになった。
第4章 ペペロンチーノは美味しくできるのか!?
「じゃあ、ママは ‘ペペロンチーノ’ 作って!」
「えええ!? それ、ののりの ‘大好物’ じゃん!」
「うん。でも、ママに ‘作れるか’ 見てみたい!」
「ちょ、ちょっと待って……」
ママは レシピ検索。
「にんにく……オリーブオイル……唐辛子……」
「ねえママ、その ‘唐辛子’ って ‘どのくらい’ 入れるの?」
「え? いっぱい入れたほうが ‘辛くておいしい’ んじゃない?」
「えぇぇぇ!? ママ、それ絶対 ‘激辛ペペロンチーノ’ になる!!」
「 ‘試しに’ やってみよう!」
「やだやだやだやだ!!」
「じゃあ ‘ののり’ 作って!」
「えぇぇぇぇぇ!?」
結局、 ののりがペペロンチーノを作ることに。
「ママ、ちゃんと ‘覚えて’ よね!」
「うんうん、 ‘食べる専門’ なら任せて!」
「違う!!」
こうして、 しっかり姉妹 vs ぐーたらママの料理戦争 は続いたのだった。
第5章 ママ、ちょっとは成長する!?
夜――
「ママ、お仕事 ‘頑張った’ ?」
「うーん…… ‘いつもの半分くらい’ かな~?」
「 ‘半分’ てなに!?」
「まぁまぁ…… ‘コーラ’ 飲んだから、元気でたし♪」
「 ‘コーラ’ のために働いてるんじゃないよ!!」
「じゃあ、何のため?」
「 ‘家族のため’ でしょ!!!」
「うっ……。」
ののりの 正論パンチ が炸裂!
「わ、わかったよぉ~……ママ、もうちょっと頑張る…… ‘かも’ ?」
「 ‘かも’ じゃなくて ‘頑張る’ !!」
「は、はい!」
こうして、しっかり姉妹とぐーたらママのドタバタな毎日は、これからも続いていくのだった――。
(おわり)
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