第8話
瑛人は部屋を出て下に降り、机の上にある朝食の前に座った。
「で、なんで当たり前のように座ってるんだ?」
「ん〜?私が用意したんだから当たり前でしょ〜?」
「はぁ?!母さんじゃないの?!」
「う〜ん。なんかぁ〜お母様があとは頼むよって言い残して仕事に行ったよ?」
「まじか・・・てか母様呼びなんか定着してるし」
「そりゃーそうだよ!将来瑛人の奥さんになるんだから!」
瑛人はお茶を飲んでるときに栞が「奥さん」といったから吹き出してしまった
「ブフォーゴホゴホお、奥さんって何いってんの?!」
「え〜何〜?私の夫になるのやなの?」
「そ、そうじゃないけど・・・」
「ってこんな時間早く食べないと」
「ホントだ〜私遅刻したくないから早く食べて〜?」
「え?先に行けば良くない?」
「??一緒に行くに決まってるでしょ〜?」
「はぁ?」
瑛人は栞の発言にびっくりしながらも急いで朝食を取り学校に向かった。
「ちょっと近くない?」
瑛人と栞の距離は恋人のカップルが腕に手を回してるような距離をしていた。ほぼ胸があたっていたのだった。流石に年頃の男子にはとても辛い。
「そぉ?これくらい将来の”奥さん”なんだし当然でしょ〜?」
栞のその発言に周りの生徒からの注目を浴びた。
「そんな大声で言わないでよ!それに奥さんじゃないから」
「え?・・・ひどい瑛人あたしとの約束忘れちゃったの?結婚してくれるって言ったのに」
「それ昔の頃の話だろ!昔の話を本気にするな!」
「私は本気だったのに・・・瑛人はちがうの・・・?」
「違くはないんだけど・・・」
「!」
「瑛人ツンデレ〜?」
栞はそう言いながら抱きついてきた
「ちょっと抱きつかないでよ!」
瑛人は自分の恥ずかしさを隠しながら栞を多少強引に離そうとした
「瑛人だいたーん。でも私は受け止めるよ?」
「ちがっ」
「「あっ」」
そこには紗良がいた。栞に抱きつかれてるところを見られてしまった。紗良はその栞を見て瑛人に睨んだ。そのまま紗良はなにか言いたそうな感じを出しながら学校へ入った
(やばい紗良からの視線が)
LI◯E メールが来た。それは紗良だった
『ねぇ?瑛人ー?栞がなんで紗良に抱きついてんの?(圧)』
(メール越しでもわかる。これはキレているな)
(ただでさえ昨日のことで気まずいのに・・・)
『それは俺が聞きたいよ!栞が俺のことを好きなんて言ってたけど・・・ホントなのか?』
(?!栞も打ち明けたの?!なら先越されないようにデートに誘わなくちゃ)
『そ、そうなんんだ。わたし知らなかったな〜急なんだけど放課後どこか遊びに行かない?』
『え?』
そのメールと同時に栞が
「ねえ瑛人・・・放課後・・・デートにいかない?」
「は、はぁ?!」
栞は顔をあかめながら言った。その様子を見て思わず可愛いと思ってしまった。
「だめ?」
「ちょっと考えさせて?」
「わかった」
(どうしよ〜2人からデートの誘いが来ちゃった〜しかも同じ時間帯!どっちを選べば良いんだ)
瑛人は悶えた。そして
(よし、決めたぞ)
瑛人はスマホを開き紗良に
『ごめん、今日の放課後は予定があって・・・また今度にしよう』
『うん。わかった』
(瑛人が私の誘いを断った?!許さない!私よりも大事な予定って何!)
瑛人は栞に向かっていった
「瑛人どう?」
「放課後行こう。」
「?!」
「本当に良いの?本当の本当に?」
栞は信じられていなかった。
「うん。本当に」
栞はその言葉を聞くとようやく信じ、恥ずかしくなったのかそっぽを向き、逃げるようにして学校へと入った。
「じゃ、じゃあ放課後また・・・」
「うん、また」
俺、幼馴染3人に「関わらないで」といわれ関わらなかったらデレられた。〜毎日スキンシップされるんだがどうすればいい?〜 りょーーーーーーーーーーーーーーーーーー @nashisu
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