第7話

翌日


「ん〜ん」


瑛人が起きた時、瑛人には昨日の紗良との出来事が蘇った。


「っ!」

(あれは夢だったのか?)


瑛人はあまりにも信じられなかったが瑛人は事故とはいえ紗良を押し倒したことの記憶がはっきり残っているため信じざるを得なかった。


(まじか〜現実かぁ〜今日どんな顔して会えば良いんだよ!)

「イテっ」

「なんだ?」


瑛人は昨日のことで頭がいっぱいで気づいていなかったが何故か布団が異様にもっこりしていた。


(なんでこんなに膨れてるんだ?)

「?!」

「も〜う。私がいるのに今他の女の事考えていたでしょ!」

「なん・・・で?!」


瑛人は急に出てきた栞に対してびっくりしていた。まあ仕方がない昨日の紗良に続けて栞まで全く同じ状況になっているので驚かないわけがない。


「?」

「(?)じゃないでしょ!なんでここにいるの?」

「瑛人のお母さん・・・お母様が入れてくれたよ?」

「いや言い直さなくていいから!てかお前もか」

「お前も?」

「いやなんでもない」

「?」

「まあそんな事はいいんだ。なんでここにいる?何か用があったか?」

「ううん?別に何も?ただ瑛人と一緒にいたいな〜って」

「っ!」

「な、なら別に声をかけてくれても良かったんじゃないの?布団に潜らないくても・・」

「いや昨日関わらないって言われたから話しかけても無視されるかな〜?って思って」

「・・・」

(まじか・・・)

(・・・栞も・・・俺のことを?)

「一緒にいたいって?どういうこと?」

「?」

「ただ瑛人のことが好きだからだよ?」

「?!」

(まぁなんとなく察してたけど!でも率直に言われるとなぁ〜)


瑛人はなんとなくわかっていたが学校のなかでも聖母と言われるほどの女子に「好き」と言われるとわかっていても照れないわけがない。


「どうしたの?なんか変なこと言った?」

「いや大丈夫。・・・ところでそろそろどいてくれない?」

「っ!ごめん。今すぐどくね」

「ありがとう」

「あ、ご飯できてるから下降りてきてね?」

「う、うん」


瑛人は服を制服に着替え下に降りると母さんと栞が話していたのを少し盗み聞きしていた。


「あらまぁ〜しおりちゃんも大きくなったわね〜大人の女性って感じ〜?」

「あ、ありがとうございます。きゅ、急なんですけど瑛人は何が好きとか教えてくれますか?」

「〜?別にいいわよ〜?栞ちゃんだもん」

「っ!ありがとうございます」

「・・・」

(栞は俺の好物なんか聞いてどうするんだ?)

「瑛人遅いわね〜瑛人ー早く降りてきなさーい」

(早く降りないと)

「は〜い今行く〜」


瑛人は下に降り朝食を取り玄関を出た








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