第2話
「瑛人ー何でそんなに元気ないの?もしかして後ろで睨んでる3人と関係ある?」
声をかけてきたのは男友達の中で一番仲が良い飯嶋彰人(いいじまあきと)部活は陸上。瑛人とは真逆の陽キャでよくモテる。誰にでも優しくてとても関わりやすい。
「いや3人から睨まれていているのもそうなんだけど朝色々あったんだよ。」
「そうか、相談乗るからな?いつでも言えよ?」
「おう、ありがとな」
「大したことじゃねぇよ」
(彰人は本当に優しいなぁ)
瑛人は彰人に相談に乗ってもらうことになり2人は食堂にいた。
「で?何があったの?」
「えっと〜彰人も知ってると思うけど幼馴染3人が何故か塩対応じゃん?」
「うん。そうだね」
(瑛人知らないんだ。3人が塩対応な理由。鈍感だなぁ〜)
「今日なんかいつもよりひどくて「関わるな」って言われたから「わかった。関わらないよ」って返しちゃってどうすればいいと思う?」
「べつに良いんじゃないかな?それでなんか変わるかもしれないじゃん?」
「そうかな〜?今まで気にしなかったけどなんでここまでついてきてあの3人は俺のことを睨んでんのかな?」
(多分瑛人じゃなくて俺への嫉妬だと思うけど。)
「そうかな?瑛人気にしすぎじゃない?」
「そうかな〜?まあいいか教室もどろ?相談乗ってくれてありがとう」
「そうだね、どういたしまして」
2人は教室に戻った。
「瑛人、”私”を誘わないで彰人といっしょに食べるなんて」
「彰人くんずるいです。いつも瑛人は”私”を誘ってくれるのに」
「瑛人なんで私達に声かけないのよ!いつもなら彰人じゃなくて”私”に声をかけてくれるのに・・・」
「何を言ってるんですか?瑛人はいつも私を誘ってくれるんですよ?」
「いや?瑛人は私を誘ってるだよ?」
「瑛人くんは私だけを誘っているんです!」
「瑛人が誘わなくなったのはあんた達2人が関わらないでと言ったからでしょ?」
「それはこっちのセリフです!」
「わたしたちで言い争っても仕方ないわ、これからは塩対応じゃなくて瑛人に好きっていう気持ちをぶつけましょう。」
「それはそうですね。」
「そうだねこれからは正々堂々勝負ということで」
3人は塩対応をやめ瑛人に猛アタックをすると決意した。
「なんか凛たち騒がしいな。」
「気にしなくて大丈夫でしょ。あと瑛人ご愁傷さま🙏」
「え?どういうこと?俺死ぬの?」
「気にしないでいいよ」
(3人は決意を決めたかぁ〜瑛人は誰を選ぶのかな?楽しみが増えたなぁ〜)
瑛人は気にしないことにし、授業の準備を始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます