第4話 駆逐してやる!……一匹残らず。ってどこにいるんだ?

 そうして週末に始まった。駆逐作戦。まあ、早い話が下着類の整理整頓である。私はベットの下の引き出しに百均の下着仕切りケース(不織布)に紙コップを入れて型崩れを防ぐ方法。これなら汚れても簡単に取り替えられるし、衛生的だ。

 ……って、最後に取り替えたのはいつだっけ?

 ここにもズボラ力が発揮されている。いかん、まずはケースと紙コップ取り替えだ。


 二度目の「エンダァァ〜!イヤァアァ〜!」です。底にはホコリ、髪の毛と共に奴らの成虫死骸と抜け殻が! 拠点地はここだったのか!

 あれ、防虫剤入れてたはず『お取替え時』サインが出ているぅ! 気づかなった私も悪いが、イヤァアァアァ〜!


 あ、ヒメマルカツオブシムシについて説明しましょう。

 冒頭や紹介文にも書いたとおり、衣服を食べる害虫です。幼虫はウールやシルクなどを食べます。成虫は服を食べないのですが、洗濯物にひっついている時に気づかずに取り込んでしまうために侵入されてしまい、その間に成虫が卵を産んでしまい、孵化した幼虫が食べるという流れ。

 なので、成虫は外に出られないとエサが無くて餓死するのです。

「なんだ、うちはウールでもアクリルと混紡だし、コットンや化繊ばかりだから無関係だ」と思ったあなた。それは甘い。

 人だって、食料危機になればそこら辺の雑草を食べてきた歴史があるように非常時には何でも食べようとするのは虫も同じ。

 過去も発生した時は被害は化繊の服でした。汗や皮脂がついていると奴らはそれを食べるわけです。ウールと勘違いするのかわかりませんが。

 解説はここらへんまでにして、まずはここのウール下着や保湿用シルクのかかと靴下を選り分けジッパー付き袋に入れておいて、夏物下着はこっちに寄せて……うう、ここにも抜け殻が。どれだけアジトにしてたんだよ。この虫、脱皮するようで以前も幼虫を始末しようとしたら殻だけ取れてトカゲのように逃げようとしたこともあります。油断も隙もないったらありゃしない。


 しかし、服はともかく肌着は悩みますね。気候変動もそうですが屋外と屋内(特に電車内)の温度差が激しい。コットンは吸水性はいいけど乾きにくいから冷えて張り付く。化繊は乾燥しやすい&湿疹など出るようになったり。某メーカーの「かいた汗を蒸発させて発熱に変える」と新発売してた肌着は効果ありませんでした。期待してたのにぃ。


 そして、服を片付けてもホコリ! これも大半は繊維なので彼らにとってはエサなのです。今週は見える範囲で掃除機かけましたが、家具の下や隙間のホコリも温床になっているかもしれません。

 週末は二日しかないので、作業はここまで。そして新しく匂わないタイプの防虫剤を入れて一旦は終了。今度からは洋服は毎回洗って圧縮袋に入れて圧縮させなくても侵入経路を断ち、侵入しても酸欠にしておかないとなりません。

 あとはフリマアプリで買った洋服も中古をそのまま着ると送った人に悪意なくても(以前洗ったからとそのまま送るとか)、卵までは肉眼ではわかりませんから洗ってから使いましょう。

 皆様も洋服管理に気をつけましょう。


 以上が私がズボラ過ぎたために悲鳴をあげた悲劇(喜劇?)でした。

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私のスボラで虫と格闘する羽目になった話 達見ゆう @tatsumi-12

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