セクハラ上司を丸呑みシ刑だ!・改
ひょんなことから、ラミアのラーラとの秘密の共同生活が始まった。
ラミアは半分が蛇だが、食事は基本的には人間と変わらない。
ペットの蛇のように、冷凍マウスや冷凍ヒヨコはイヤ!とのこと。
雑食なので、肉や魚、野菜や果物等、ある程度食べられる。
ただし、味付けはせず、
今日の夕飯の肉野菜炒めの時に使った豚肉を一切れ、軽めに焼いてラーラに振る舞う。
⚠︎危険⚠︎
ラミアは魔物だから平気ですが、人間が豚肉を生食や中途半端な加熱で食べると、旋毛虫に感染し、下痢、差し込むような腹痛、筋肉痛、発熱の危険があります!
私シホが、
「ラーラは人間を喰うって言ってたけど、その身体のサイズで人間を丸呑みできんの?」
と、ラーラに質問すると、ラーラは、
「良い質問してくれました!実はね私、時に応じて身体のサイズを変えられるの!悪人を丸呑み⚪︎刑にする時は、貴女より大きくなるのよ♪そして、アゴはゴムのように凄~く伸びて広がるのよ。」
と、実際にアゴを凄~く広げてみせてくれた。
手乗りサイズの時でも、人参1本なんて楽勝で丸呑みできるだろう。
今は手乗りサイズだからあまり怖く無いが、これが人間より少し大きくなった時は…大人の人間なんて楽勝で丸呑みできるだろうね…。
デブなヤツだとしても…ガクブル…(汗)
「ねぇ、ラーラ。貴女と初めて出会った時に私が愚痴ってたセクハラ上司、早速喰いに行きません?」
「良いですわ、ご主人様♡」
「じゃあ、今度の土曜日に」
ラーラは予め、この世界、
なので
ラミアのラーラの記念すべき被食者第一号を、捕まえてやりますか!
今日は土曜日
私は土日祝休みだが、親友ミーコは土日祝含むシフト制のコールセンター業務なので、今日も仕事だ。
私とラーラは彼女の職場近くを張り込んだ。
奴さん:ミーコのセクハラ上司を待ち構える為だ。
ミーコの職場は、
あちこちに30階前後のオフィスビルが立ち並んでいる。
ミーコの職場のビルは『ゲッタービル渋山』と言う名前で45階建て。
だいたい15時過ぎに、遅い昼休憩を取るらしいので、14時30分くらいから張り込み開始している。
ミーコのセクハラ上司:
・顔を近づけて話をする。
・やたらボディタッチ、しかも際どいところばかり、してくる。
・遅くまで残ったお気に入り女性を、1対1の食事に誘う。
・リーダーやスーパーバイザーのオキニには、評価を人質ならぬモノ質にして、ホテルに誘う事もある 。
特に4つ目の所為で、実力ある女性リーダー達が何人も異動(異動願いを出して)や退職したことか?
と、ミーコ談。
職場のセクハラ相談窓口に複数の被害者とともに相談しているが、全てスルーされている。
何故なら、奴は親会社の専務の息子だからである。
父親が親会社の専務であることを良いことに、好き勝手に振る舞っているのだそうだ。
許せぬ(怒)
こやつこそ、ラーラのご飯に相応しい。
予めミーコから、数々のセクハラの証拠データを、私のスマホに転送して貰ってる。
ミーコだけでなく、他の被害者同僚の分もだ。
さぁ、奴さんが来たら、どう料理してやろうか。
と、考えているうちに、セクハラ上司:
身長は私とほぼ同じで165cmくらいで、モシャモシャ頭に少し太った身体。
メガネをかけてて脂ぎった顔。
顔は…ブ⚪︎イクです!
右肩に乗っているラーラに向かって、
「良いわね!行くわよ!」
まるで某スーパー戦隊第1作目のピンク戦士のような台詞を言いながら、セクハラ上司近づく。
ラーラの姿は基本的には私以外の人間には見えないので、奴さんには私が接近することしか見えない。
「なんだね、君は!オレはかわい子ちゃんしか興味…」
と、台詞を吐いている途中でピタっと奴の動きが止まった。
いえ、私以外の周りの時間も止まってます。
ビルの前の大通りを走る車も人も、空を飛ぶカラスも鳩も、何もかも!!
そして数秒後に空間が歪み始めて紫色に染まり、私たちを吸い込んでゆく。
そう、異空間に招待してあげたんですよ、ラーラの能力で。
因みにこの異空間は、ラーラとラーラの主人、つまり私のパワーを100倍高める事ができるのである。
オイッ!何か昭和のメタルヒーローモノにあった、宇宙刑事シリーズみたいだな。
魔⚪︎空間とか(笑)
そして、シ刑へのカウントダウンが開始された。
異空間に着くと、セクハラ上司の時間は動き始めた。
倒れていたセクハラ上司が起き上がり、私の右肩に何かが居るのが見えた途端、腰を抜かし始めた。
異空間の中では普通の人間でも、ラミアのラーラの姿は見える。
サイズはまだ、手乗りサイズである。
しかし手乗りサイズでも、下半身が蛇の化け物がいる事で、ガタガタ震えている。
「かわい子ちゃんの顔をした、蛇の化け物だぁー(泣)オレは蛇が嫌いなんだー!」
私は「黒いシホ」を発動させつつ、冷静ながらも怒気を含んだ声を発して奴さんに問う。
「アンタがミーコのセクハラ上司、
「セクハラは…違うが、確かにミーコの上司だ…。」
ガクブルモードで答えるセクハラ上司。
フンッ!セクハラは違うとシラを切るか。
「これを見ても、セクハラは違うと言うのか?!」
ハイッ!ボイスレコーダーアプリで録音したセクハラ証拠の再生!
『ねぇねぇ、今度一緒に夕飯行かない?』
『彼氏が居るんでそれはできません…。』
『なに?オレの言うこと聞けないの?評価を見直さないとなぁ』
次に、休憩室で撮ったセクハラ証拠の動画!
『ねぇねぇ川井さん』(際どいところをタッチ)
『やめて下さい、
『カワイイのに怒鳴っちゃダメですよ~。今度ホテルでも行かない?』
『相談窓口に訴えますよ!』
『やってみな?無駄だと思うし、君の査定に響いても知らないよ?』
あれこれ証拠を出してやったが、それでも奴さんは強気!
「そんなの…そんなのオヤジが揉み消してくれるから、平気だもんねー!現にセクハラ相談窓口に寄せられた通報も握り潰してくれたし!」
勝ち誇った顔でほざくセクハラ上司。
あーあ。破滅への扉を開いてしまったな、アイツ。
「私の出番が来たわね!」
ラーラはピョンと私の肩から降りて、地面に着地すると、
「このセクハラ上司!ご主人様の親友達の為にも、貴様はシ刑だ!私が丸呑みにして、⚪︎してやる!」
ラーラがそう叫ぶと、
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!
ラーラの身体が
徐々に
巨大化し、
蛇の胴体も含めて
全長8mになった!
「ゔわぁーーーーーーーーっ!化け物がでっかくなったーーー!!」
セクハラ上司は、蛇に睨まれたカエル。
恐怖のあまり、逃げることすらできなくなっている。
いい歳の男だが、乳幼児以上に失禁している。
巨大化ラーラがすかさず、奴さんの全身にグルグル巻きつく!
奴さんはデブなので、少し時間がかかるが、全力で締め付けば...
ボキボキボキボキボキボキボキボキ...!
全身の骨が砕ける音が響く。
かろうじて頭は巻かれてないので息はできるが、悲鳴と...泡しか出てこない。
全身をピクピクさせながら失神寸前だ。
では、シ刑兼ラーラのお食事ターイム♪
ラーラはアゴを外して、ぐわっと大きく口を開き、奴さんの頭から丸呑みし始める。
ゴクッ!ゴクッ!ゴクッ!ゴクッ!ゴクッ!
ズルズル飲み込むごとに彼女の喉が、胸が、下腹部が膨れていく。
全身の骨を砕いている為、すんなりと飲み込めた。
飲み込んだ奴さんは、一旦ラーラの人間部分の胃の中に収まっている。
彼女の下腹部、風船のように膨らんでるわ(汗)
10分したら、下半身の蛇の胴体にあるもう一つの胃に送られて、消化される。
彼女は元々消化力がハンパない上に、異空間の中では100倍のパワーを発揮するゆえ、15分あれば、人間は骨すら溶けてウ⚪︎チと化してしまう。
食後の消化タイム中にラーラに質問する。
「ねぇ、奴さんが居なくなった後って、行方不明だって騒がれないのかなぁ?」
するとラーラが悪魔のような笑みを浮かべて
「ウフフフフ...ヤツの父親も後で丸呑みシ刑にしてやるし、持ち家は跡形も無く解体してやるわぁ。私の世界にはね、人間界のモノをコレクションすることを趣味とする貴族がいるからね、フリーマーケットでその人たちに売るのよ。そのお金の8割は被害者達に加害者からの慰謝料としてこっそりと寄付し、2割は私たちの取り分⭐︎あっ、心配しないで!私の世界には、色んな世界の色んな国の通貨を取り扱っている銀行が有ってね、この日本と言う国のお金「円」も扱ってるから、キチンと両替してから寄付してるわよ。」
因みに家の解体は、ラミアの貴族達を呼び寄せて加害者の持ち物等を売り尽くした後に、職人ラミア達に解体させているらしい。
職人達は報酬としてお金だけでなく、人間界の珍しい建築資材を無料で手に入れられるので、おいしい仕事だとのこと。
「後はね、ご近所さんや関係者の方々の記憶を催眠術で改ざんして、借金取りが連れてきた怖い人達に連れて行かれたり、外国に旅行中に行方不明になったことにするのよ。或いは、ドッペル人形をシ体として利用してジ⚫︎ツしたように見せかけるとか。」
お掃除は抜かり無く行うようだ。
ラミアにとってはご馳走にありつけ、被害者達にとっては慰謝料が入る。
そしてDQN加害者はあの世行き。
ウィンウィンではないか。
次の日、ミーコからラインが来た。
あのセクハラ上司は借金が1000万円有った為、親父さん共々893の職業の方々に連れて行かれたらしい、と。
そして、893の方々がセクハラ被害者達に同情して、奴さんから巻き上げたお金から慰謝料と言う名目で、お金を寄付してくれたとのこと。
ハハハ、なるほど。
ラーラの仲間が寄付したんだな。
ミーコはこれで仕事を頑張れる!と、張り切っていた。
ミーコの同僚達も泣いて喜んでいたそうだ。
世久乃のセクハラのせいで退職した人の中には、カムバックした人も出たとのこと。
上層部の人間も、世久乃が親会社の専務の息子であることを良いことに、好き勝手振る舞う横暴ぶりに苦しんでいたので、親子ともども居なくなってくれてホッとしたそうだ。
1週間後、ミーコの部署にはセクハラ上司:
40代後半独身のバリキャリ女性とのこと。
仕事には厳しいが、肝心な時や暇な時は、とても優しくて親切な上司だそうだ。
成績が良かった月には、部下達に自分のオゴリでご馳走するほど。
ミーコはそんな上司の元で活躍し、リーダーに昇格した。
これからも頑張れ、ミーコ!
今回は、これでおしまい!
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