サディーク

*サディーク・フセイン


「約束通り、ずいぶんと待ってやったぜ」

「ああ、ありがとう」

白髪が混じっているジョーの頭に銃をくっつけた。

「さよならだ」

サディークの手は緊張しているようだった。もはや喜びさえ感じなかった。あれほど妄想した復讐とはかけ離れていて、静かだった。

最後の横顔は、あまり悪人には見えなかった。

「……さよなら、クラウディオ」

老人は最後にそう言った。

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