第34話 土曜日のいいわけ

閉店時間間近なケーキ屋さんの前を通った。


自分の視線よりポツンポツンと残っているケーキたちから寄せられてくる何かを感じる。


(こっち見てー)的な。


寂しいような切ないオーラの中にも光を懸命におびているような美味しいよビームを放っている。


てなわけで買ってしまった。


同時に長すぎる言い訳もまねかれたようだ。

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