第3話 水曜日のアメリカンブルーの花束

アメリカンブルーの冬越し準備、毎年しっかり刈り込んでいる。

寒くなっても花が咲く日があったため、この冬はまだ、ほとんど手付かずだった。

咲く花は、さすがに大輪ではないが、立派に咲かせているだけでも見事だ。

葉の色が冬色になってシックな雰囲気のアメリカンブルーを冬越し準備で刈ったものの、破棄がもったいなくって束ねて部屋に持ち帰る。

ざっくりガラス瓶にさして眺めた。

(うん、なかなかいい)

窓辺で一緒に冬を眺める?

バルコニーにまだ残しているアメリカンブルーをガラス越しに見つけた。

ちょっとアンティークな感じにも思える姿に

アメリカンブルーの花束が微笑んだ。

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