第33話 忘却Ⅱ

「…3時間経ったか………炎次はどこだ?」

繋がらない…反応もない…どこだ?何か巻き込まれたのか?探さないと!!


「やほ!」「その声は…ミオレ!?」

「そそ…死んだんだねエンジ」

「俺が?え…マジか………勝つと思ったんだけどなー…なんか漫画とか映画とかでよくあるじゃん?勝つ展開的な?まぁーそんな上手くいかないか…」

「余裕そうだね」「ミオレもだろ?」「アハハハハ…洗脳の力使われなかったら今頃死んでなかっただろうね〜」「あ〜アレマジだったんだ…」

「悲しかったな…」「ハザマめ…あ!俺とミオレってハザマに殺されてんじゃん」

「ハハッ!そうだね」「結局…過去に戻れないまま死んだな…」「思ったんだけどなんでそこまで過去に拘ってるの?」「友達とワイワイやって食べて寝て…その繰り返しが俺を作ってる…俺は青春を満喫し尽くしたいんだ………誰かが死んで、誰かが責められて…今の現状を変えたい…」

「なるほど………」「どうした?」

「ユルと私達で過ごした時間は嫌なのかなって…」「なんでそういう思考になる…楽しいよ!未来も…過去もだけどね」

「あ〜そういうタイプね」「どういうタイプ?」

「両方の選択肢をどっちも選んじゃうタイプ…」

「どっちも捨て難いからな…ゆうじゅーなんだっけ?」「優柔不断?」「あーそれそれ」

「ハァ〜いつか損するよ…」「だろうね」


「炎次!!おい!!」「……………」

「死んでる………」「お困りのようだね」

「誰だ」「私はクロノス!!彼に能力を与えた神だよ!」「は?」「大丈夫…彼は生き返るよ」

「嘘言ってんじゃねーだろうな?」

「神界アリーナに行って…あと15分で始まるよ」

「ハデスの娘を知ってるのか?」

「そう!彼女、カレア・グレウスは死者を蘇らせる…死んで1日以上経過したら蘇生不可だけど」「情報をありがとう…」

「トンッ」「え…」「お前…敵として出たら…殺すからな」「あ…あぁ…は、はい!!(なにアイツ…とてつもない殺意と魔力…あれは…ポセイドン…いや七悪神をも上回るほどの強さ!!アイツ…バケモンだ!!)」


「神界アリーナの開幕〜!今年は神以外の生命体も来ています!!まずは1人目〜!最強の魔法使い天上悠画〜!!」

「………」

「相手は最強の技術者イシス〜!!」

「よろしくね♡」

「………」


つづく

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る