第30話 悪神への反逆

「今回のアリーナは!我々神だけではなく!!たくさんの生命と戦ってもらいまーす!」


〜8:26〜


「ぐ………あぁ………この能力は強い」

「お前に殺意を抱いてない…」「バッ」

「ぐぅぅぅぅ………」「グシャ…」

「まるで枯れ木だな…」

「パァァァァ〜ン」

「………」「無事か…炎次」「…」

「あぁ」「根に持ってるのか?間違ってミオレってヤツ殺したけど」「いや…もういい………誰かを殺して過去に戻れるなら…俺は誰かを殺す」

「…」「…」「もうどーでもいいんだー…たかが未来…過去の俺にとってはどうでもいい話………

知るかよ…未来なんて」

「…」「過去に戻れるなら殺してでも良い?…過去の俺にとってどうでもいい?…お前………クズだな」「あぁ…俺は過去に戻れるなら情も心も捨てれるクズだ…お前らとは関係ない」

「…」「失礼、過去に戻りたいのか?少年」

「お前は…」「ハハハ!次からはお前って呼ぶなよー1回だけだからなー!私はこの技術国家ハデクの統治者ハデスだ」

「なん…だと!?」「久しぶりハデス」「だな!」

ハデス………「教えてやろう!過去に戻る方法は!!」「…」「アレナに聞け!!」

「死んだ…」「私の娘は死者を蘇らせる!!神界に居るはずだ!!」

「なんだそれは………」「神々が居る世界だ!あ〜そうだ!そういえば今年は神界アリーナがあるらしい…神界アリーナは神同士が戦う!!

だが今年は神以外でも参加出来ると聞いてな!!娘は血に飢えてるからそこに居るかも知れない!!」

「じゃあソコに行く…自然王(エレメンタラー)」

「まさか簡易神界へ行こうとしているのか?少年!」「は?」

「属性を掛け合わせて作ろうとしているがそれは簡易神界であり10分の1しか関与できない!」

「じゃあどうすれば!!」「そう焦るな少年!行き方はある…拡張魔法とA級以上の超能力を掛け合わせる事で空間を歪ませる事が出来る」

「魔法と超能力…無脳力(テレパシー)………」

「いや…恐らく違う…オーエムさんが言ってたのは初級魔法と普通の超能力だ」

「神力だ」「神力!?」「なんだ悠画…」

「いや………」

「それをさっさと発動させれば良いんだな」

「そういう事だね」

「自然王(エレメンタラー)!!…ハッ!」

なんだ?眩しい………一体何が………


「炎次〜居る〜?」なんだ?………これ……………

頭が…痛い………この光景どこかで見てる…なんだ?俺は何かを忘れてる?………

「あ、居た…これからお母さんと一緒に買い物に行くんだけど何か要る?」

記憶………転移前の!そうだ…俺………転移前の記憶がないんだった………

なにしてたんだっけ俺………

「やぁ!」「うわっ…カイか…」

「明日さ…話があるんだ…唐突だけど」「話ってなんだ?」「それは明日言う…」「そうか………」

コイツ…誰だ?…カイ?………よく思い出せない…そもそも…なんで今になって…

てか…なんで過去の記憶ってわかったんだ?


つづく

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る