第21話 慟哭

〜4:34〜

「ホントに一瞬で着いちゃった!」「4分だ…一瞬じゃない」「一瞬じゃないとかやめてね」


「…!(なんだ?この感じは…超スピードでこっちに向かってくる!!)」


「なんか…人の気配がないね………」「なんだ?水没してる!?」「なんだって!」

「何があったんだ…」「ここも魔法王国と超能王国と同じように何かがあったのか?」「さぁ…」

「やぁ…久しぶり…いや…30分ぶりかな?」

「偽物野郎!!」「そうだ…まだ名乗ってなかったね」「お前はなんだ」「カイロだよ…カイロ・レーン」「死んだって!」「どう言う事だ?」

「幽霊!?」「おい黙れ!」

「キッショ………GPSでも付けてるのかい?なんでこの場所がわかったんだよ」

「ついでにここに来たらお前が居たんだよ」

「なるほどね…仲間のユルを探しにきたのかな?」「なんでそれを!」

「大丈夫…彼には会えないよ…帰るんだ」

「お前…ユルを殺したのか?」「嫌だな〜縁起でもない事言わないでおくれよ………先の台詞は頂き!」「答えろ!!」「殺してないよ…いや…正確に言えば…彼は神でも殺せない」「は?」

「彼はね…覇王ポセイドンによって肉体の主導権が変わってるんだ…王女アレナ・クリスターと一緒でね」『え?アレナも?』

「面白いぐらい反応が同じだね〜台本とかを用意しているのかい?ハハッ」

「テレビだぁー?いつの時代の人間だよ!オメーは」「だからカイロだって…500年前だよ500年前…あ、その時代にテレビとっくの昔に消えてたんだった…」

「吾輩の領地に何をしている…大猿共が」

「ポセイドン!」「構えろ!」

「覇王核!!」「ドオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!」「逃げないとね…」「グラス!!」「逃すかよ!お前を殺せばオンリーワンは返ってくる!よな?なぁ?」「…あ、あぁ…そ、そうだよ悠画くん………圧が凄いな…重力操作でもしたのか?」

「くっ!ユル!!」「ソイツはもう出ねーよ!!アホ面共がぁぁぁー!!」

「バシャアアアアアアアアアアアン!!ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!」

「やばい!自然王(エレメンタラー)!!フリースペース!!」「スキン!!」「グラス!!」

「バアアアアアアアアン!!」

「はっ…ぐ!!」

「……………クハァッ!」「……………」

「は!悠画……………」「……………」

「ハァ…ハァッ………ハァッ!ハァァァァ!!」


時刻4:44、イレナ死亡から80分経過

天上悠画 圧死


〜サバイバーリスト〜

犠牲者+8

死者+1


つづく

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