天則ヲ描ク

@kulimia

天則ヲ描ク

「天則ヲ描ク」プレイ用


難易度:★ シナリオ傾向:探索系 / 架空日本



【はじめに】


オリジナル要素有り。

戦闘有り。


*このシナリオでは、プレイヤーの職業を

「警官」に限定させて頂きます。

また、後述するif日本が舞台となります。

ご了承ください。


警官()職業技能:言いくるめ、聞き耳、心理学、説得、追跡、信用、目星

+次の技能から1つ選択:運転(自動車、二輪車)、信用、組みつき、武道(柔道)、日本刀、拳銃、杖




✴︎シナリオ概要

• シナリオ名:天則ヲ描ク

• プレイ人数:2人

• 推奨技能:戦闘技能

• プレイ時間:2時間以上



【シナリオの概略】


『ソノ機械ノ機能ハ、天則ヲ描クコト』


『機械ノ名ハ「描天則」』


『浮世絵師ヲ確保セヨ』


海底火山の噴火によって大国の殆どが軍事力を失い、第一次世界大戦が起こらなかったifの世界。

障和三年、統京の警察官である貴方達は、上官から指令を受け、浮世絵師を名乗る男を探す事になります…


✴︎背景設定

• 時代設定

障和(if元号)

海底火山の噴火以降、爆発的に増加した怪現象に対処すべく、「障りが和らげられるように」という願いを込めて制定された元号。

時代背景としては、世界平和を夢見ることができた第一次世界大戦前の空気感を引き継いでおり、噴火の影響で戦争が行われていない。そのため、積極的な軍国主義化は避けられ、平和的な体制が維持されている。

また、噴火に伴うインフラの崩壊により、他国との連絡が途絶えたため、日本はアジア諸国との限定的な交易のみで自給自足を行わなければならない状況となった。

現在は増え続ける怪現象に対応すべく、軍や警察は素質のある人材を発掘し、専門の部隊を整備しつつあるが、難航しており、

現状は散発的な人員投入で事態を解決することを強いられている。

噴火の影響か、天候が優れず常に冬の様な寒さが続いている。


統京(if都市)

海底火山の噴火による混乱で日本の行政機能は大きく揺らぎ、霊的解決手段に長けた「京都」と、物理的・軍事的解決手段を有する「東京」との間で、首都をどちらにするかが大きな議論を呼んだ。その結果、対立が深まり、日本は一時的に南北朝のような分断状態に陥る。

しかし、その後、怪異による霊障で京都が壊滅的な被害を受ける。東京から派遣された多くの人材が京都の問題解決に貢献したことで、東京が主導権を握り、最終的に「統京」という形で行政の統一が図られた。

ただし、京都側には根強い不満が残り、名目上は統一されたものの、東京と京都の間には未だに対立や確執が存在しており、仲はめっちゃ悪い。具体的には、「結局知識的にはこちらに頼るしかないんですよね??」という京都人からの煽りが頻発する。



・ 舞台設定

黎京(駅周辺)


黎京は統京の一都市で、華やかな都市景観が広がる歓楽街エリアと、静かな学生街が駅を挟んで存在する。歓楽街には音楽ホールや劇場が点在し、活気に満ちた都市の一面を見せている。一方、駅の反対側には学生街が広がり、静かな雰囲気の中で学びの場となっている。


さらに、海底火山噴火によるインフラ崩壊が影響し、帰国できなくなった外国人が集まる外国人街も形成されており、基本的に日本人は近づかないエリアとなっている。


また、鉄道が通ることから、工業地帯も発展しており、産業の中心地としての顔も持つ複合的な都市となっている。

この工業地帯は、外国人街の人々の労働場所としての役割を持ち、大きな道路で駅へ製品を運んでいる。



【導入】

統京の警官である貴方達は、

上官からの司令により任務を任されます。

最近黎京で頻発している連続昏倒事件を捜査していた軍の捜査部が、壊滅させられてしまった。

どうやら捜査にあたった軍人が、本部に「浮世絵」を送ったらしい。それを見た軍人達は発狂して、基地内で銃を乱射してしまった。

生き残った軍人からは、

「描天則が全てを描き出す。」

「浮世絵師が絵を見せてきた。」

という証言がとれた。


「軍が在留外国人のテロだと思って捜査していた連続発狂事件はどうやら怪現象の様だ。

君たちで捜査して欲しい。」

「黎京精神病院に捜査に行く事は話をつけておいたから、そこで被害者の話を聞きに行ってくれるかな。」

「捜査中浮世絵は絶対に直視するな、もし見てしまったらすぐに目を逸らすんだよ。」

という事を伝えて病院に向かわせる。


[黎京精神病院]

【ここで4人の話を聞く事ができる。

4人いることを伝えて、順番は好きな様にさせて良い。】

●1、夫婦(旦那はベッド、奥さんが手を握ってイスに座っている。)

事件が起こったのは7日前

学生街の通りで商店をやっている。

奥さんが店番をやっていると、

店の前でうずくまる男を見つけた。

不審に思って旦那が話しかけると、

しばらくして、旦那が叫び出して気絶してしまった。

男は走り去って逃げ出した。

男は妙に痩せており、和服を着ていた。

旦那はうわ言で「俺には描けない」と繰り返す。



●2、金持ち風の男

事件が起こったのは8日前

駅の前を歩いていたところ、真っ黒の和服の男に絵を買わないかと声をかけられる。

「お2人にぴったりな素敵な絵があるんですよ」

それなら見せて欲しいと言ったら、

ついてこいと学生街の方に歩いて行っていた。

あぁ、繁華街の方じゃないんだななんて考えてたらいつの間にか気絶していた。

「あれ、今俺1人か…誰かとデートしていた様な気がするんだけど…

2人で住む家に飾ろうと思って…俺は…」

(あらかた話終わるor2人いたことを指摘されると「」のセリフを言ってから放心する。

その後は応答しない)

2日前

●3、学生1人(彫刻科)

事件が起こったのは8日前

芸大の学生で彫刻をやっている。その日は珍しく絵でも描かないかって誘われて、画材を買いに商店に向かった。

画材がここにあるから、買い物が終わったあとなんだろう。

道路に変な絵が落ちてるのに気がついて、拾ってみた。その後の記憶は消えて気がついたらここにいた。

「けど変なんだ…、俺彫刻科の学生だから、油絵の画材なんて買ったこと無くて…」

(あらかた話終わるor誰かの画材だったんじゃないか?と指摘されると「」を言って放心する。)



●4、外国人

怯えた様子で話そうとしない。

明らかに演技をしてる様子。


【心理学、説得、いいくるめ、

などで判定すると話し出す。】


(横流しを工場に伝えられるとクビになってしまうので、言えなかったと伝えて、話し出す)

「運ばれたのは10日前で

黒い和服の男から、ロボット制作用の工具や、制御回路を横流しするように頼まれて金払いがよかったから引き受けた。

理由は聞くなと言われたから、黙って2ヶ月程取引を続けた。

工具やネジはバレても大したことないからさ、手渡ししたんだけれど。

回路はだけは足がついたらヤバいから、

仲間を何人か挟んで、あいつの指定した住所に送ったんだ。ちょうど今日届くはずだぜ。

10日前、突然、「もう工具はいらない」というから、何か完成したのかいと聞いたら絵を見せられて、気がついたらここにいた。」


どこに送ったのか聞かれたら、

学生街の方に送ったと伝える。

「詳しい住所は俺は知らないんだ。ごめんな」


制御機械について聞かれたら、

「よくわからないけど医療機器のパーツで、

人と人の感覚を繋げるとか言ってたな。

何かの研究に使うんじゃないかな。

物凄く繊細な物らしいから、

絶対落とすなって言われてたよ」


【浮世絵師について】


●病院の人(患者も可)に聞く

妙に痩せていて、体調が悪そう。

黒い和服を着ていて不気味。

浮世絵を描いていた人はいたけど、

20年以上前に辞めてしまったはず。



●図書館など

20年以上前に個展を開いていた画家

「黒宮清人」の情報が見つかります。

その後は活動してない様です。




[その後の展開、プレイヤーの移動]


●外国人街or工業地帯

外国人街に行くと、

患者の仲間がいて学生街に行くように促す。

「警官がなんの用だよ」

「え?アイツ倒れたの?」

「マジで!?」

「俺が学生街に送ったぜ」

このように、学生街に行くようにヒントを出す。


●繁華街

学生街のが詳しいよ多分と学生街に行くように促す。

何か聞かれたら、

「画家なんて知らないよ!」

「このあたりは廃劇場が多くて危ないから警察さんもあまり近づかない方がいいよ」といって学生街に行くように促す。


●学生街

歩いていると学生街で集団昏睡に出くわします。

[例]

(学生街)に向かってしばらくあるいていると、

3人ほど人が倒れているのを発見しました。

「連れてかないで」「描けない」とブツブツ言いながら住人達はうずくまっています。

貴方達がそれを見ると同時に、

通りの路地に向かって走り出す黒い影があった様な気がしました。

よく見るとボタボタと黒い絵の具のようなモノな垂れています!!


【追跡ロールなどで判定、失敗しても絵の具を地道に辿って追えたことにする。】

☀︎画家のアトリエ(学生街)に向かうことになる。

●成功したら、

→見事!貴方達は画家のアトリエを突き止めました。しかし、画家はアトリエを通ってどこかに逃げ出してしまった様です。

ですが…、机の上に何か落ちているみたいです!

(日記をロール無しで見せてあげる。)


●失敗したら、

→残念ながら…貴方達は画家のアトリエを突き止めましたが、しかし!画家はアトリエを通ってどこかに逃げ出してしまった様です。


それで辿り着ける様にする。


[☀︎画家のアトリエ(学生街)]

貴方達は、画家のアトリエを突き止めました。

意外にも絵や画材は置いてない様です。

机には、ネジや定規や図面などの工学で使う様な品が綺麗に並べられています。

部屋は綺麗だが、何かを持ち去った跡がある?


✴︎見つかるもの(目星、アイデアなど)

⭐︎画家の日記

10日前の日付でかいてある!

十年前の事故で、私は右腕を失った。

腕を失ったことよりも、画家を辞めた事よりも、私は”描く”という行為ができなくなったことに絶望した。

数年前から、奇妙な夢を見るようになった。

天啓だと感じた。

夢の中には、この世のものとは思えぬ景色が広がり、何かを描き残さねばならないという強い衝動に駆られる。

だが、私は片腕を失った身。思うように筆を取ることができない。

左腕で描こうと試みた。しかし、駄目だった。

線は歪み、色は濁り、私の求める形にはならない。

利き腕ではないからではない。

私は気づいてしまったのだ。問題は腕ではない。私にはあの夢を描く”才能”がなかったのだと。

ある夜、夢の中で”機械”を見た。

それは精緻で、鮮やかに、夢に見た天則を描きだした。

私ではなく、それこそが本当の”描き手”なのだ。

「残る腕を捨て、機械のためにすべてを捧げよ」

「機械の名前は描天則」

「機能は天則を描くこと」

天則の一つが、そう囁いた。

腕を捨てる記念に、エッセイの様なものを書いてしまった。

これで、手を使う用事は全て済ませた。

あとに必要なのは組みあげるのに必要な力と。

燃料を運ぶ腕だ。


私は、“天則を描く”ことを求めた。

才なきものは、才ある者に道を譲るべきだ。

次に眠れば、私は二度とペンも、筆も持つことはできない。

天則ヲ描ク――そのための歯車となるのだ。



⭐︎画家の帳簿

資材の搬入先が書かれている。

どうやら集めた資材は、10日ほど前に

搬入先に運ばれた様だ。

そこで描天則は建設されてるのだろうか。

*搬入先

描天則の場所は繁華街の廃劇場‼︎



⭐︎浮世絵(学天即の設計図。

このイベントはプレイヤーの

SAN値が高い場合にSAN値チェックを

行ってください。低い時は下書きの様な物として、行わない様にする)

帳簿の中に挟まっていた!?

「コレが浮世絵ではなく、

設計図だった事がわかる。

その設計図には黒い絵の具が滴る様に粘ついており、人間の脳と神経を編み込み、

術者とリンクさせる図式が記されていた。

描天則とはそれらをコアとして駆動する。巨大な機械仕掛けの人造人間であった。

そして、その駆動には多くの才能ある人間の新鮮な血肉を燃料とする。

とても人間には出来ない緻密な作業が必要だろう。どんな腕があればコレができるのだろうか。」

SAN値チェック1D3



[*描天即の建設場所]

搬入先を見る事で行ける様になる。

埃っぽい様子だが、奥に行くと明かりが灯っている様だ。



【戦闘】

<浮世絵師and贈与された触手>

描写『浮世絵師はステージ(台座)の上の機械を恍惚とした表情で眺める。

描天則の建造は既に終わっており、巨大な絵筆を持った機械仕掛けの人形が笑みを浮かべて私たちを見つめている。

設計図をみた今ならわかる。あの内部には人体を使用した恐ろしい仕掛けにより駆動するコアがあるはずだ。

私達に気がついた浮世絵師は振り向いて立ち上がるとステージに(台座)飛び乗った。

腕の代わりに生やした黒々とした触手が、

肥大化し、蠢く。

粘着性の物質を纏った触腕を構えるようにこちらに伸ばす。

「どいつもこいつも才なき者だ…!

邪魔をするなよ!野蛮人ども!」と叫ぶと、

描天則は浮世絵師に呼応して筆を走らせる…!

浮世絵師を倒し、描天則を止めなくてはならない!!!!!!!』


画家

SANチェック

0/1d6

STR14 CON13 SIZ17 INT16 POW10 DEX10

耐久力 15

ダメージボーナス1D4

武器 触腕30% db×2 1D4×2

装甲 なし



描天則


SIZ30

耐久力 15

武器 なし

装甲 なし

画家のターンが終わるたびに、

「ギィイィと内部から異音を立てながら筆を動かす、書き出した絵から何かが実体化しようと蠢いている。」

浮世絵師を倒せない場合、

こちらを攻撃する様にヒントを出す

(描天則は回避しない&

浮世絵師にもダメージリンクさせる)

3回攻撃されると破壊される。

7ターン経過でゲームオーバー



【エンディング】

●浮世絵師を倒したら

描天則も糸が切れたように停止する

攫われた人々は助からなかったが、

軍の指令は達成できた!


●浮世絵師を倒せない場合

描天則が書き出した天則が現実となる。

天則そのものを描き出したらどうなってしまうのだろうか。

あらゆる法則を内包した宇宙の模造品はそれ自体が宇宙となるのか?

貴方達は絵から実体化した黒い闇に飲まれていった。そして、統京も…




【クリアご褒美】

SAN値1d6の回復


【まとめや真相】


浮世絵師(黒幕)

腕を事故で失った浮世絵師

ニャルラトポテプの影響を受けて発狂。

アザトースを絵にしようとするが脳が耐えられないことを自覚。

自らの腕を犠牲にしてニャルラトポテプと契約する。

腕を捨てた事で“完全に何も描けないし書けなくなった“が、代わりに今回の計画に必要な、肥大化する触手を扱える様になった。

描く(書く)事は出来なくなった代わりに、

大きな機械を作るなどの1人では出来ない力仕事や、ネジ締めなどの精密動作も可能となった。人を連れ去ることも可能。

浮世絵(設計図)を見せる事で、発狂しない耐性のある人間を探している。

10日前に設計図と日記を書き終え、

資材搬入も済ませたので腕を捨てて犯行を開始した。


描天則

浮世絵師が攫ってきた人の脳を儀式で加工して詰め込んだ絵描きロボット。

狂気に耐性がある人間を複数詰め込む事で、

複数人で分担する事でアザトースを書き出す。



バッドエンドの条件:浮世絵師を撃破できなければ。



【補足】

絵を見て発狂しないのはおかしい。

と言われたら、

十二分に気を張ってる者には通じないと言ってください。

【読まなくてもいい感想】

友達と遊ぶのに作りました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

天則ヲ描ク @kulimia

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ