第1話 かたきつぼみ

「ねぇ、おかーさん」


 あたいのおかーさんは、アクティブである。


「ん? なんだい?」


 ウイスキーのグラスを、傾けるおかーさん。

 夕方から、宅飲みしている。


「あの彼女と、どこで出会ったの?」


 最近、仲がよくない彼女のことを聞くあたい。


「今、あの人のことは聞かないでよ」


 グビッと、グラスを開けるおかーさん。


「ねーえー、イイじゃーん」


 こんな時じゃないと、聞けないからね。


「あの人とは、温泉で出会ったの」


 思い出の回想へと、場面が流れる。


「すいませーん、お客さまー」


 おかーさんが、一人で温泉宿に泊まった時、部屋にある温泉の湯もみサービスが気になって注文して、部屋で待っていると一人の和装の女が来た。


「はい」


 部屋に、招き入れるおかーさん。


「あれ、女の人」


 驚いた表情の湯もみの女性。


「はい、そうですが」


 なにか変かなと思うおかーさん。


「湯もみサービスを注文されましたよね?」


 確認する女性。


「ええ。注文しました」


 堂々と言うおかーさん。


「あの、すいません」


 申し訳なさそうな女性。


「どうしました?」


「最近、インフルが流行っているでしょ」


「そうよね、それで?」


「普段は、三人で回って1曲歌うのですが、二人がインフルにかかっちゃったんで、申し訳ないですが今日は一人なんです」


 三人でやっているのを、今日は一人でこなしているらしい。


「えー、一人で回っているんですか。大変ですね」


 ねぎらうおかーさん。

 一人で、子育てしているから同情する。


「そうなんですよー。今日は、すでに三件回って、ここがラストなんです」


 苦笑いする女性。


「それは、大変ですよね。そうだ、一緒に歌いますよ」


 部屋に、招き入れるおかーさん。


「イイですか、ありがとうございます」


 湯もみの準備を始める女性。


「ええ」


「チョイナチョイナー」


 隣あって、ノリノリな二人。


「アハハ」


 テンションの上がるおかーさん。


「あっ」


 疲労からか、ガクッとなる女性を、抱きしめるおかーさん。


「おっと、大丈夫ですか?」


 ガッと、抱き寄せる。


「すいません、ちょっとヨロついてしまいました」


 真っ直ぐ、おかーさんを見る女性。


「っツ」


「あっ」


 もう少しで、キスしそうになったおかーさんが、体を動かして女性を座らせて、立ち上がる。


「布団をひくから、寝ていきなさい」


 そう言うと、サッと布団をしくおかーさん。


「そんな、悪いです」


 ヨロつきながら、立ち上がる女性。


「いや、寝て」


「はい、是非」


 スッと、横になる女性。


「さあ、おやすみ」


 かけ布団を、かけると抱き付いてくる女性。


「ッ」


「ん」


 キスをする。


「一緒に、寝てください」


 女性が、おかーさんに頼むと、


「イイのか」


「はい」


「それなら」


 布団に、もぐりこむおかーさん。


「っ、ああっ」


 女性の、胸を揉む。


「うん」


「むン、ぁアアア。汗で、しょっぱくないですか?」


 おかーさんが、女性の乳首に舌を這わせると、そう言うので、


「いや、おいしいよ」


 と、答えるおかーさん。


「あッ、あああッ、あアアア、ア゛ー」


 女性が、布団を握りしめる。


「そんな感じだった」

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のんちゃんママ28(中) なばば☆ @bananabanana1E

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