第5話

「つまらないですね。覚えてないんですかあの村で助けてくれて名前までくれたと言うのに」

助けた、名前それって。

「サクラなの」

「よくわかりましたね褒めてあげましょう」

偉そうだな。

「姿を変えてやらないのは意地悪だと思うがなサク」

その言葉に嫌そうに舌打ちってなんだか反抗期の子供みたいだな。舌打ちしたのに従うんだな可愛い。するすると姿を変えて小さな狐の姿を表した。まぁ尾は5本のまま。かわいい。本当にサクラだ。

「なんでサクラがここにいるの」

目がキラキラしているような?

「教えてほしいですかそれなら名前をもっと呼んでください」

名前ならさっきから読んでるけど

「呼ぶなこいつは読んでほしいだけ。

名前をつけてしまってるから仕方ないがもうつけるなよ。それは特別だ」

どう言う意味。

うわため息つかれた。わかってないと思ったなあってるのが悔しい。

「しょうがない私はやりたくないのだがサクラお座り」

名前を呼んだだけなのに本当にお座りしている。狐の姿なので何をしても可愛い。

「安心しろできるのはここにいるメンツだけ」

なんで私までできるのだろう

「まぁそのうちわかるさ」

うわ心読まれた。大人の余裕かな。

「復習したいと口にしたな私に考えがある」

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