第17話
「あぁ…重そうに持ってたな…
初めて会った男に
着いて行ったら危ねぇだろ
俺なんかになんで着いてきた?」
『んん…なんでだろ…
龍夜だったから
ヒカだったら…着いて行かなかった
なんかね 同じ気がしたの…』
「ククッそうか
瑠羽 さっき家族がどうとか言ってたが
お前に 兄弟や両親がいたら
こんなに一緒にはいれなかった
まだ16だ
俺とだけじゃなく家族の所に
返してやらねぇといけねぇし
俺といたら
お前だけじゃなく家族も狙われるからな
瑠羽だから…
俺の狂った愛を受け入れられんだ
他の誰でもダメなんだよ
俺にはお前、お前には俺
あの日エレベーターで会ったのは
偶然じゃなく必然だ…」
『必然?』
「あぁ」
『龍夜?どうしよ…ッグス
うれ しぃ よ ヒック…』
「泣くなよ?」
抱き締めてた瑠羽の頬に
手を添えて溢れる涙を
指で拭ってやる。
『ック…りゅ ゃ ~』
「クククッ…あぁ」
『りゅ ぅ や~』
俺の名前を呼びながら
ポロポロと涙を零す瑠羽
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