・。✧ Vol.31。・✧
訪冬
第2話
side…瑠羽
落ち着かない…
いつもと同じ
龍夜の膝の上に横抱きで
素肌の胸に頬をつけ目を閉じ
龍夜の腕 ブレスレットの龍を撫でる
「瑠羽 大丈夫だ 俺がいる」
『ッツ…う ん』
私を抱き締める龍夜の腕に
力が込められた
12月に入って
学校のテストが終わると…
父に会うために西へと行く日が決まった
と龍夜に言われた
その日が近づくにつれ
不安で…
落ち着かない…
何をしていても
気になってしまう…
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