第3話

7限の授業を終えた。


「L○NE♪」


メールが来た。見ると夏実からだった。


(嫌な予感しかしない)

『お姉ちゃん、上の荷物が取れないから来てほしいな❤』

と書かれていた。予想は的中していた


(仕方ない、本当に困っているかもしれないし)

『わかったよ』


その後生徒会室の前に立ち止まりコンコンと扉にノックをし、扉越しから男の声がした。


「どうぞ~」


希はその声を聞き中に入ると3人の女子と2人の男子がいた。

会計の3年生女子、河口萌(かわぐちもえ)先輩だ。河口先輩は成績優秀、運動神経抜群、顔面偏差値も結構高く、スタイルも抜群でよくモテる。萌先輩は夏実と仲がいいので希を見かけたら話しかけたりしてくれる。


同じく会計の3年男子、坂本瑛汰(さかもとえいた)だ。瑛汰先輩はとにかくモテる。1ヶ月で数十人は告白されるという。


続いて書記の2年女子、中川瑠璃だ。別のクラスだが成績が優秀で顔もいいため希のクラスにも噂が来たりする。


もう1人は中川瑠璃と同じく会計の2年男子、佐藤歩(さとうあゆむ)だ。歩は同じクラスだが希が陰キャなためあんまり話さないのである。

そして最後に姉さんだ。


「何ー?希ちゃん私と一緒にいるの嫌なの?😭」

「別に嫌じゃないよ。でもなんで先輩たちがいるのに呼んだの?」

「希といっしょに居たいからだよ。」

「本当の理由は?」

「本当だよ〜〜希ちゃんが信じてくれな〜い(●`ε´●)瑛汰ーどう思うー?」

すると瑛汰先輩は

「照れ隠しなんじゃないかな?」

「瑛汰先輩そんな事言わないでください!姉さんもそんなことどうでもいいから速く荷物運ぶよ?」

「え?そんなのないよ〜言ったでしょーお姉ちゃん希ちゃんと一緒にいたいって」

正直嬉しい。そんな事を考えていると

「私達はお邪魔みたいなんでお先に〜」

と萌先輩がいった。他の先輩や瑠璃、歩は萌先輩についていくように部屋を出っていった。

「せんぱーい、姉さんと二人にしないでくださいよー!」

「希ちゃんひどーいそんなことお姉ちゃんに言ったらメ!だよ」

と唇に夏実の人差し指が触れてきた。

(姉さんの人差し指が唇にあたってる!幸い他の人は見てないけど速く離さないと)


他の人が見ていたら視線で殺されてただろう。

すると希は夏実の人差し指をどかした。


「うわ〜ひどーい!お姉ちゃんの指をどけるなんて許さないんだからね!!

罰としてお姉ちゃんが抱きしめます!!」

「もう十分昼休みに抱きついたでしょ!!!!」


希は戸惑った。希だって男だ。姉さんとはいえ1人の女子だ。また、姉さんにはでかい”胸”がある。また姉さんに抱きしめられると何故か力が抜けてしまう。姉さんにはなにか母性があるのだろうか?


(すぐにこの部屋から出ないと)

「姉さん、じゃあ用がないってことだから先に家に帰ってるね!!じゃあまた後でー」

「ちょっとま」

夏実がなにか言う前にバタンっと扉が閉まった。

「むぅ、家でいっぱいお仕置きしちゃうんだから」

間一髪、夏実から逃れられた希は

(ふう、あぶなかったー、あのまま部屋にいたら絶対姉さんに抱きつかれて離してもらえなかっただろうなぁー)

(まあ家に帰るか)

希は家に帰宅した




「俺、幼馴染3人に「関わらないで」といわれ関わらなかったらデレられた。〜毎日スキンシップされるんだがどうすればいい?〜」という作品もあるので呼んでみてください!













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