はすみらいと

 僕は壁に押し込まれ車に、乗せられ仲間から。引き離された。突然のことに抵抗する暇もなく。気づけば壁に貼りつけられていた。

 体を幾度と削ぎ落とされそれでも、生きていることが不思議でならなかった。切り刻むように文字を、体に書かれ。何度叫んだことだろう。

 そんなある日仲間が同じように拉致され、壁に貼りつけられたようで、必死に状況説明を、助けを求めようとしたことを覚えている。けれど悟った、死ぬのは今日だと。

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はすみらいと @hasumiwrite

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