第2話 第1艦隊司令室
市民が安心で安全な環境で生きていけるよう設計から造船までされた第一艦隊。その司令室。
モルダはその司令塔担当として、現場を指揮している。
慎重さを大切にしながら、星と星の間を通り抜け、漸く着いた金星。
司令室の機動部隊メンバーは着くやいなや、しばしの仮眠をとる。
起きている、司令塔の右腕のトネリガワと、教授の三人で連携を取りながら次の目的地についてと、そこまでの運行について話し合う。
結果、モルダはIルートを採用した。
次なる目的地は地球だ。モルダはここで銀河暦6000年の祝いをしようと考えている。
夜になり、起動部隊員たちが起きると祝賀記念の地を地球とし、次なる目的地は地球だと発表し、それに向けて指示を出した。
安全に、ゆっくりな運行となるように。
起動部隊員たちが仕事を再開している間に、モルダは部下が土産に買ってきた金星バーガーを食べ終えると、艦内のレストランへ向かった。
ハンバーグディナーセットを頼むと、このメニューに使われている食材を運んでくるのは誰なのか聞く。
すると、サムという16歳の少年が毎朝運んでいることを知り、興味がわいた。
こんなにも新鮮な状態のまま運べるならさぞや優秀な運び屋だろうとわかったからである。
モルダは司令官として、サムを司令室へ連れて来るよう部下に命じた。
サムのこころに緊張が走る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます