第22話

ところが、時間がたつのは意外と遅かった。


昼ごはんを食べ、ケータイでmixiをし、しずくちゃんがmixiをしていることを知った。


まだまだ4限まで時間ある。


「ともやは2限までだから帰っただろうしな」


と、しずくちゃんが言う。


「そうだ!ばっしー木曜3限確かあいてるよ!ばっしーにメールしてみる」


あたしはすぐにばっしーにメールを送った。


しばらくして、返信がきた。


ばっしーは図書館でこの時間を過ごしているようだ。


あたしとしずくちゃんは、図書館に向かった。


広い図書館から、ばっしーをみつけた。


「英作文休講なんや。じゃあここで一緒にいよ?」


ばっしーの呼びかけで、図書館をブラブラした。


“ヨーロッパ史”の棚を見つけ、適当な本を手にし、椅子に戻ろうとした。


そのとき、向かい側にいた女の子が声をかけてきた。


「同じクラスだよね?」


「あ、そうだよね」


あたしも彼女も、名前は知らないが、顔は知っていた。


彼女はりよちゃんの友達、稲田あゆみ(いなだ あゆみ)

このあゆみさんもまた、あたしの大学生活にかかわってくる一人になる。

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