第14話

ゆかりんと一緒にいたのは、ゆきな こと 岡井優希奈(おかい ゆきな)


ゆきなはあたしに、

「専攻は?」

って、聞いてきた。


「一応、西洋史かな」

って答えたら、


「マジ!?あたしも西洋史やりたいんよ」

って!


そこから、ゆきなに親近感をもった。


あたし、西洋史しかないと思ってたんだ。



ある月曜の朝。


電車の中で、ともやくんとばったり会った。


「おはよう」


「おはよう」


見ると、ともやくんはなにやらケータイをいじっている。


「何?ケータイゲーム?」


あたしは聞いた。すると、ともやくん、


「これmixiや。いろんな人に再会できたり、コメント送ったり、最近はゲームもできるねんで!りいちゃんもやってるか?」


「ううん、GREEやったらやってるけど…」


「mixiおもろいで!招待状送るからやろうよ」


その夜、ともやくんから送られてきたメールからmixiに入会した。


このmixiが、あたしにとってこんな大事なものになるとは、思ってもいなかった。

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