第11話

翌日。

あたしにとって初の1限。


韓国語の授業の教室に入る。


どの席にしようかなーと迷ってた時、一人の女の子が声をかけてきた。


「おはよう」


あたしは、声をかけてきた人をみた。

誰!?

と思いつつ、


「おはよう」


と返した。

もしかして…と思い、


「あの…史学Aクラスの人ですか?」


と聞いた。


「うん。だから声かけたんだけど」


「ごめん。あたし、まだクラスのみんなの顔と名前覚えてなくて」


「私もまだわからないよ。でも、委員やってる人の顔はなんとなく覚えてて。私、一場理代(いちば りよ)よろしくね」


「あたし、亀梨里衣。こちらこそよろしく。まわりに、韓国語とる人いなくて…あの、隣あいてる?」


「うん。私もまわりにとる人いなくて」


よく考えたら、ばっしー以外の女の子とたくさんしゃべったことはなかった。このりよちゃんも、あたしの大学生活にかかせない人になっていく。


1限終了。りよちゃんとは2限違うので、ここでわかれた。

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