第5話
翌日から一週間ほど、オリエンテーションが続いた。
小林さんは ばっしー
唐川くんは しずくちゃん
上地くんは ともやくん
ってあだ名で呼び合う仲になっていた。
お昼は4人でいつもいた。
時間割決め。
高校までと違って、大学は自分で時間割をつくっていく。
1回生は史学科必修科目も多いので、そこそこ決まってしまうが、語学とかは選択できる。
「りいちゃんは何語とる?」
ばっしーが聞いてきた。
あたしのこと、りいちゃんって呼んでくれるようになった。
「あたしハングルに興味あるから、韓国語。もう1ヶ国語は何にしようかな…」
「そうなんや~私中国史やりたいから、中国語は絶対とる。もう1ヶ国語は、時間割空いてるとこで(笑)」
ばっしーと出会って数日なのに、もう何年も前から友達だったかのようだ。
数日後、学級委員を決めることになった。
吉田教授が、
「委員長、副委員長1名ずつ。会計委員、文化委員、体育委員2名ずつ。4年間でいろいろな人にやってもらいたいので、1度やった人は来年やらなくていいです」
と言った。
すると、しばらくして文化委員と体育委員はあっさり決まった。
そのころ、しずくちゃんがあたしの肩をたたいた。
「なぁ、よかったら一緒に委員やらない?早いほうが得じゃね?」
「うん、1回生でやっちゃったほうが楽かもね」
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