プロローグ

春。

４月４日。

今日は大学の入学式。

あたし、亀梨里衣（かめなし　りい）１８歳。身長１４３cm、体重３７kgのちっちゃい体のせいで、小学校から高校までずっといじめられていた。

地元は県内有数のセレブな街。

だが、サバサバして口より手が出るあたしはセレブなクラスメートについていけない。

中高６年間ガマンして通った芦原（あしはら）学園を出たくて、大学は外部受験した。

先生たちは口をそろえて、受かるはずないといった、第一志望の板倉（いたくら）学園に合格した。

（前期不合格で、後期に合格したんだけどさ）

オープンキャンパスで環境の良さ

学園祭で活気の良さ

にビビってきて、第一志望にした。

ここなら、少しはましな学校生活おくれるんじゃないか？

そう思った。

その板倉学園大学の人文学部史学科に、今日、入学します！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい