第28話 いざ群馬へ!
埼玉
さて、そんな埼玉
埼玉
そして、そこで生き残った人達は、ここ埼玉
いつか群馬の
その話を受けて群馬の
ただ、
道中そんなことを確認しながら、僕達は時々出遭う
▽▽▽
〈ここが吹割の滝ダンジョンか〉
吹割の滝は高さ七メートル、幅三十メートルに渡ってできたV字の谷に向かって三方から水が豪快に流れ落ちる群馬でも有数の名所だ。その滝の裏側にできたダンジョンで、入り口付近にはトカゲやカエル系の
「今回も聖者まるが大活躍するわん!」
「まる! ここは危険なダンジョンにゃ! 調子に乗り過ぎにゃ! あんたはまだ魔力が多くないんだから、無駄撃ちはダメだめなのにゃ!」
また、僕が注意するより先にルナが釘を刺してくれた。すっかりお姉さんキャラが定着してきたね。まるもちゃんと大人しくなってるし。
〈それじゃあ、飛び込むよ!〉
僕は滝に流されないように、念のため土魔法で水の流れを遮りその隙にダンジョンへと突入した。
「ジメジメして毛がぴったり張り付いて気持ち悪いわん……」
吹割の滝ダンジョンは、岩肌こそ見えており歩けないことはないが湿度百パーセントのじめっとしたダンジョンだった。まるもルナも毛が張り付いて動きづらそうだし、僕の羽も油断したらくっついて動かなくなりそう。それに通路なんかはあまり広くないから、機動力も活かしづらい。
だからといって敵が待ってくれるわけでもない。さっそく、曲がり角の向こうから大きなカエルの
〈まる、ルナ、早速お客さんだ。足場に気をつけて、なるべく魔法を使わないで倒そう〉
安全策をとるなら魔法一択だけど、この先はまだ長そうだ。魔力温存と戦いに慣れるためにあえてここは魔法なしで戦ってみようと思う。
「オイラに任せるわん!」
「ミストさん、サポートお願いしますにゃ!」
僕の意図がスムーズに伝わったようで、まるとルナが自分達よりも一回り大きい、ビッグフロッグめがけて走り出したのだが……
「ギャウン」
まるが濡れた岩で足を滑らせて転んだ。いったい、僕の話の何を聞いていたのだろうか……
「だからミストさんが気をつけろって……!? 危ないにゃん!?」
転倒した隙を逃さず、ビッグフロッグの舌が勢いよくまるに向かって伸びていく。
バキ!
その舌がまるに当たる直前に結界によって弾かれる。危なかった。間に合ってよかった。
「隙ありだにゃん!」
弾かれた舌が戻るタイミングに合わせてルナがビッグフロッグへと飛びかかる。絶妙なタイミングにビッグフロッグは避ける余裕がない。
ズシャ!
ルナのひっかき攻撃がビッグフロッグの右目を捉えた。
ゲコォォォォ!
右目が完全に潰れ、体液をまき散らしながらビッグフロッグが叫ぶ。ルナは暴れるカエルからいったん距離を取り、死角の方へと回り込む。
「次はおいらの番だわん!」
転倒から立ち直ったまるが、暴れるビッグフロッグに果敢に向かっていくが……
ギャウン!
偶然、振り回していた手に当たり吹き飛ばされてしまった。
「まる、何やってるのにゃ! ちゃんと相手をよく見るにゃ!」
すかさずルナの叱責が飛ぶ。
吹き飛ばされたまるは、岩壁に激突した。あれは痛そう……回復魔法をかけておくか。
〈ヒール!〉
僕のヒールが発動し、まるの身体が光に包まれる。それに伴い、まるの傷が急速に治っていく。
〈助かったわん。ルナ、相手は強敵だわん! 気をつけるわん!〉
どうやらまるはルナの忠告を全く聞いていなかったようだ。きちんと観察していれば、それほど強敵じゃないはずなのに。
〈あんたが闇雲に突っ込むからだにゃ!〉
上手く死角に入ったルナは、今度は後ろ足めがけ猫パンチを繰り出した。しかも、ひっかきスキルも同時に発動しているようで、鋭い爪が勢いよく振り下ろされた。
ブシュ!
二つのスキルを組み合わせた攻撃力は絶大で、一撃でビッグフロッグの片足が吹き飛んだ。
〈あれ? ルナが戦ってると弱く見えるわん。おかしいわん?〉
いやいや、まるさん。何もおかしくないからね。あなたも普通に戦えば一人でも勝てる相手ですよ。
〈まる、トドメにゃ! 相手の動きをよく見るにゃ!〉
ルナの鋭い声が飛ぶ。その声に反射的に反応したまるは、ビッグフロッグが苦し紛れにルナを攻撃しようとしたところを狙って、首元に噛みついた。そして、そのまま首を振り回しビッグフロッグの首の半分をかみ千切った。
ドン
頭が取れかけたビッグフロッグはそのまま地面へと倒れ込む。
〈こら、まる……〉
〈やったわん! 相手をよく見たら上手くいったわん! ルナ、ありがとうだわん!〉
〈えっ? にゃによ。わたしの言う通りにしたんだから、当たり前だにゃん……〉
戦闘が終わり、まるに説教しようとルナだったが、まるの素直なお礼の言葉に言葉が詰まってしまったようだ。案外、ルナも褒められ慣れてないのかもね!
さて、なんだかんだで浅い階の
一応、後ろから見ていた感想を伝えながら今の戦闘を反省してもらい、きちんと作戦を立てた上でさらに先へと進むのだった。
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