第5話

私は項垂れる彼の頭を

抱きかかえるように胸の中に

包み込んだ。





『ジャスは減量もしてこの映画

のために努力してきたじゃない。

ヒロイン役が変わっても貴方は

貴方らしくしてほしい。


あまり良い言葉を掛けて

あげられないけど、私はもう

既に今回の映画が楽しみなの。


だから…頑張って。

世界中のファンの子達だって、

見たい筈よ?』






陳腐な言葉に嫌気がするけど、

私なりの素直な気持ちを告げた。




すると黙って聞いていたジャスの

腕が私の背中に回った。






『…レイには敵わないな。

一生敵う気がしない』



と言って顔を上げた。



『どうして俺を喜ばせる

ことばっかり出来るのかな』



綺麗な眉を下げて、呟く

彼はドキリとしてしまう程

美しかった。




深緑の瞳が私を捕らえて離さない。

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