公衆電話

第80話

深夜に公衆電話をかけている人を見た。



恋人にかけているのだろうか、時々笑っている。

テレフォンカードの赤い度数点滅が、恋の温度を感じさせる。



「公衆電話で掛けたかったのよ。何かいいじゃない?」



彼女の明るい声に、思わず頷いていた。



そう考えると、公衆電話って、結構ロマンティックなアイテムなんだなぁ…って思いながら、今夜も自販機の前でカルピスを飲む。



甘酸っぱいカルピスとロマンティックな公衆電話。

何だか懐かしい想いに、胸がキュンとなった。

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