第10話
【風がふいた…】
心の中を
ただ意味もなく
通り過ぎた
意味のある事は
人生の中に
そういくつも無い…
何もなく
通り過ぎていく
そんな事が殆どだ
それが
普通と思えれば
特に何という事もない
他愛もない事…
風はそんな風に
強くもなく
弱くもなく
ただ淡々と
通り過ぎた
そんな事が
本当は
幸せな事なのかも
知れない…
午後の
たち揺らめく陽炎の中で
アイスコーヒーを飲みながら
思う暑い日だった
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