主人公の恋人は、見え見えの理由をつけて旅行をリスケする。おそらく、浮気をしている。その事に強く言い切れないけど、こんな人間にもなりたくない『硬い』主人公は、会社の同僚と、成り行きでサシ飲みするのだが……。多様化、多様化。そう叫ばれるようになり、幼稚園生の恋愛事情ですらも、我々が知ってるそれすらだいぶ進んでいるらしい。夫婦別姓、一夫多妻、これは大昔の日本で行われていた事であり、何も新しいことではないが、やがて「生涯の伴侶は一人」という考え方ですら前時代的になるのかもしれない。と、この物語の書を閉じた後ふと考えてしまった。ご一読を。
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