ヲタク式感情押し付け論
テトロドトキシン3.9
雨、曇り、時々大泣き。
感情の限りに何かを書いてみようと思う。
今俺は人生に絶望している。
明日が来なければいいと思っているし時がここで止まってほしいとも思っている。
高校生で独り立ちし、実家を出て暮らすようになった。
趣味の大半を捨て、数少ない残ったものに執着し始めた。
それどころか昔好きだったものに力が入らなくなった。
新しく始めようとしても何も手につかなかった。
結局残ったのはYouTubeで多くの推しや音楽に時間を割く行為だった。
そして今、俺の推しの一人が卒業する前日だ。
いわゆるVtuberというやつで、何かと思い入れが強かった。
しかし終わりは急で、しかし確実に来る。
それは2ヶ月と少し前。年末に差し掛かって忙しくなる頃。
卒業、ということを話していた。信じられなかったのを今でも覚えている。
しかし悲しいことに本当だったし、時間は止まってくれなかった。
元々は切り抜きや配信を見る程度だったがすぐにお気に入りの配信を見返した。
冬休みに帰省して少ない小遣いで届く限りのグッズを買った。
どこか心の奥で飲み込もうとしていた。
でも無理だった。
卒業1週間前。彼女の同期全員でのラストライブ。
泣いた。苦しくて、悲しくて泣いた。
声にならない嗚咽がまじり、鼻が壊れたようにぐじゅぐじゅ言っている。
せめて笑顔でいようと頑張る気持ちと大泣きしたいもやもやが喧嘩している。
ライブが終わり、なにか気持ち悪い塊が心に残される。
当たり前だ、終わりを押し付けられたようなものなのだから。
どこかへ消えてしまいたい。時が止まって欲しい。
泣きたい、泣けない、消え去りたい。
周りに同じ気持ちのオタク友達はいない。そんなの地元においてきた。
一人孤独に苦しみ、あがき、泣きわめいていた。
少し前までは飲み込んだ気になっていた。
切り抜きの動画や新情報が出るたびに心をえぐられた。
それを見ないふりにしていたつけがここで来たんだ。
次の日の月曜、死ぬほど体調が悪い。
メンタルと体がほとんど直結しているような体なので原因は一発でわかった。
1限目のはじめにすぐ保健室に行き、泣いた。
ベッドの方に通され、学ランを顔の上に被せる。
ただただ暗い闇に何かが吸われていく。
涙が出きった気がした。
しただけだった。
2限目終わりに起こされた。
行こうとするが保健室の先生に止められる。
ずっと帰りたいと言っている。本当に大丈夫か。もう少し休めばよいのではないか。
ホントはどうしたいのか。
帰りたい、友人に会いたい。
心からの声と涙が出る。
話の合う人間が欲しいのだ。この気持ちを共有したいだけなのだ。
心の最後の砦である趣味まで削られていった末路。
泣きながら話をし、4限目まで眠った。
午後は何も覚えていない。学校から帰り、趣味から逃げ道になったドラムをする。
電話が来ていた。髪を切って貰う予定だったのを思い出し、外へ出る。
そこからは多分うまく喋れていただろう。
そして、ここで心が壊れてしまったのだろう。
そこから今日に至るまでずっと気分の上下が激しい。
今はとてつもなく低い。
推しの最後の雑談を聞きながら書いているのだから。
泣きそうになる。楽しげな声と聞き慣れたBGMが明日にはもう聞けないなんて。
見慣れた配信画面がもう終わりなんて。
多分明後日なんて丸一日体調が悪いだろう。
よく推しは押せるときに押せと言われるがそんなの無理だと思う。
推し活は無限だ。どこまでやれるかは人によるし、どこまでかがわからないから。
金をかければいいのか、といえば違うと思う。
しかし金をかけないと満足はできない。
可といって大金をつぎ込むと人は狂ってしまうと思う。
少し前に、金をかけたのに卒業された、裏切られたと言っている人がいた。
しかし卒業という行為は裏切りにはならない。
終わりというものがあるのは当たり前なのだ。
結局何が言いたいのかわからなくなってくる。
病んだ男のクソゴミ日記だ、面白みも知性もない。
ただ感情のままに書いている駄文。しかし今しか書けない貴重な文章。
自分で思うが絶対に笑顔で送ることはできない。
どんなに泣かないで、笑って見送ろうとしても無理だ。
泣くに決まっているし推し足りない、恩を返しきれないとも思う。
そして怖い。
少しずつ忘れていく怖さ、なくなったあとの未来に対する怖さ。
もし個人勢に転生したとしても推せるだろうか。
彼女が好きな理由は何だっけ。
可愛い声、少し不思議な雰囲気、キャラのデザインやテーマ。
いつもはどこか抜けてるけど歌うとかっこよくなったり、可愛くなったり。
少し考えさせられるゲームに対して深く感情移入し、考えてくところ。
全て、すべてが好きだった。
転生しても変わらないのがほとんどだろう。
そのとき俺はどう行動するだろう。
すべてが怖くなってくると別の不安や恐怖も大きくなってきて死にそうになる。
死の恐怖や将来の不安、今の境遇。今までの人生の無駄さ。
今ではそれらが混在して絡み合い、一つの不安になっている。
もうYouTubeでさえ見るのが怖い。
終わりを押し付けられて泣きそうになる。
最後の同期ライブ、最後のコラボ、最後の歌枠、最後の雑談。
あしたで最後の活動。最後のライブ。
泣きたい。画面がぼやける。
雨が降っている。無気力と悲しみで心が埋まる。
もうこのクソみたいな感想文の終わり方もわからない。
感情が溢れてくる。最悪な方の感情が。
ドロドロと、ぐちゃぐちゃとしたものが出てくる。
人生で初めて、Vtuberを趣味にしなければよかったと思ってしまった。
ほんの少し、ほんの少しだが思ってしまった。
最悪だった。そんなはずない。今までどれだけ助けられてきてるんだと思い込む。
しかしいやに切れ味のいいナイフに切りつけられた心がずっと覚えている。
思い出し、苦しみ、飲み込んで理解したようなフリで逃げ出す。
目を背ける行為を理解したと言い張って虚勢を張るのはもうつかれた。
感情の偏りがひどすぎて何もわからなくなっていく。
感情のままに書くとか言って結局何もわからないままに始めたこの文章。
書き起こせばわかると思い込んでいたが無意味だった。
それでもこれは全世界に上げようと思うし見てもらいたいと思う。
彼女がいたんだと思い出せるように、そして高校生の俺の感情の塊を残すことで少しでもなにか世界に影響を与えたいと思う俺のエゴを満たすために。
多分今後も付け足されると思う。
推しが卒業するたびにお気持ち表明を大きな声ですると思う。
それでも、許して欲しい。
今日はつかれた。ここらへんでやめにしようと思う。
最後に言わせて欲しい。
卒業おめでとう。今までも、これからもずっと愛しています。
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