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詩 Vol.7
『365/1』
365/1
今日だけは この心を
あなたでいっぱいにしても
どうか許してね
泣き虫な わたしを
春のそよ風も夏の海も
秋の木々も冬の光も
あの日から何も感じられずに
灰色の世界が広がり続けていた
無意識のうちに繰り返す
呼吸さえ止まってしまえと思っていた
胸の前で両手を合わせ
あなたに語りかけも返事はない
それでもいい
繋がっていたい
あの日の思い心 曖昧になってゆくことが
切なくて歯痒くて 恐いんだよ
確かに感じていた
その存在を思い出せなくなってゆくなんて
でもね そんな事を考えているなんてさ
わたしはちゃんと【現在（いま）】を生きているっていう証拠かな？
うまく笑えなくなった あの頃より
確かに 作り笑顔もキレイにできる
この心もなんとか息を吹き返したみたい
生きるって こんなにも残酷なんだね
それでも やっぱり信じたい
生命（いのち）はとても暖かいものだ、と
明日は誰がの心に
衝撃がはしる日になるかもしれない
この町のどこかで きっとその時間は止まり
逃れられない悲しみが押し寄せてくるはず
この魂も
いつか旅立つ日が訪れる
その時 わたしは
誰かの心に居続けることはできるのかな？
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