第7話

易者は観察するように手のひらを見つめると、

「あなたはどうやら、今まで男運に恵まれたことがないみたいですね」

と、言った。


「えっ…ああ、はい」


すごい、当たってる!


「好きになった男にはいつも同じ文句で振られてしまう。


最近も同じ文句で男に振られたばかり…と見ました」


「はい、おっしゃる通りです…」


まさか、どこかで見てた…訳ないか。


でも易者が言っていることは全て当たっていた。


「その…あなたが言っている悩みと言うのは、私にいつ彼氏ができるかと言うことなんです。


今年で26歳になるので、できることならば結婚したいと思っています」


正直に悩みを言った私に、

「うむ…」


易者はまた虫眼鏡を使って、私の手のひらを見つめた。


次は何を言われるのかしら?


悪いことじゃないといいけどなあ…。


例えば、あなたは一生男運に恵まれないとか。

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