第3話

「(私は普通の人生を歩みたかったんだ。)」


私が自殺したのもだからなのだろう。

どこかでこんなふうに転生して,今度こそ普通の人生を歩みたいって思ってたのだ。

それくらいの希望しか持てなかったんだ。


なら私は…


「引き受ける。だから成功したら私に普通の人生を頂戴。」


私は異世界でスローライフを送ってみせる。

そのために必要なことなら,堕天使も,神も,悪魔も,人間も,魔物も…


「私が最も効率的に壊してあげる。」


「なるほど…。それがあなたの力,そして権能ですか。」


彼女が言い終わると私の頭の中に膨大な量の情報が流れてくる。


「今,あなたに私の知識の全てを与えました。改めて今回の件を引き受けてくださり,ありがとうございます。」


彼女の体が消え始める。

あ,忘れるところだった。


「あなた,名前は?」


「シルフです。」


「シルフね,覚えておく。またどこかで。」


「はい,健闘を祈ります。」


そう言って彼女の体は完全に消えた。


「(さて…。)」


ここからはスピードが大切になってくる。

まずは今の私のステータスの確認と今後の方針について決めよう。


「『ステータスオープン』」


これは天使からの情報の中にあったものだ。

私の目の前に半透明のパネルが出てくる。


『ステータス』


獅宮 黎 (変更可能:1)


年齢 17歳


HP

【1000(±0)】→【1300(±0)】

DP

【250(±0)】→【850(±0)】

AP

【300(±0)】→【1100(±0)】

MP

【120(±0)】→【420(±0)】

SP

【20(±0)】→【320(±0)】

MDP

【200(±0)】→【500(±0)】

MAP

【250(±0)】→【550(±0)】


『スキル』


器用貧乏

【Lv1】


数学者マフェスト

【Lv1】

「物理」


知恵の書スウィートストーリーインフィニティ

【保有数∞】


『装備』


【スロット1】


普通の下着

『ノーマル』

(魅了100)


学園の制服

『ノーマル』

(効果なし)


普通の靴下

『ノーマル』

(魅了30)


普通の靴

『ノーマル』

(効果なし)


【スロット2】


天使の耳飾り

『レジェンド』

(DP初期値を300上昇させる)


悪魔のチョーカー

『レジェンド』

(AP初期値を500上昇させる)


神のマント

『レジェンド』

(1日に1回,ランダムでスキルのレベルを1〜10上昇させる。発動タイミングは指定可)


大地のブーツ

『レジェンド』

(全ステータス初期値を+300する)


『持ち物』


中級回復薬×5

『レア』

(HPを500回復する)


天界の剣スピリチュアルソード

『レジェンド』

(攻撃時,敵の重量の10分の1のダメージを付与)


天界の盾スピリチュアルシールド

『レジェンド』

(パリィ時,相手に自身の体力の10分の1のダメージを与える)


天界の杖スピリチュアルロッド

『レジェンド』

(魔法使用時に必要な魔力を10分の1カットする)


魔星石ましょうせき

『レア』

3000Gに換金可能

調合の素材としても利用できる


「うーん…。」


分かってはいたけど,チートすぎるね。

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程々の加減 ぞーすい @zo_sui

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