第32話 ヘンなカミサマ?[仮]の言い分(な、なんだコイツぅ~!?)。

 

 

『コースケ・シバ:クロ・シバケーン(始祖魔獣)、オス、0歳(成体)。異界の狭間より迷いし魂を宿し、大いなる存在により新たに生み出された種(始祖魔獣)。高い身体能力による機動性と特異な紫電属性により、強力無比な攻撃力を有する。1体のみしか存在しないその希少性は、その見た目も相まって孤高の存在と言えよう』


 ちょいちょいちょいちょ~い。ツッコミどころ多すぎィ! オレ柴崎しばさき! シバじゃないのシ・バ・サ・キ! not コースケ、コ・ウ・ス・ケ! クロ・シバケーンってなんぞ? シ・バ・イ・ヌ! せめて柴犬シバイヌってちゃんと呼んだげてっ!(敢えて言うなら黒柴クロシバだけど) ……疲れたから他は後で。


 自分で自分を鑑定した結果がコレだよ。十中八九、前世の俺が呼ばれてたの(『コースケ』か『シバ』)をそのまんま持って来やがったらしい。もう担当者、最初ハナっから真面目に仕事する気あります……?


 (どうせ面倒臭メンドクサがって蹴られるだろうが)異議あり! 訂正を要求するッ!!! 内容はさっきの!


 ――ピピピピッ! ……ピポンッ!


『訂正要求の却下:大いなる存在により訂正要求は拒否されました。付属物にて事由を述べていますので閲覧下さい(※要保管・改変及び複製不能・破棄不可)』


 プインッ。ピコピコッ!


『訂正要求の却下事由:ど~も、大いなる存在デェス。そちらの言い分はスゴくごもっともデスが、ワタシもヒマじゃ無いんデェスよ。そもそもアナタがコチラの世界に来たのだッテ、突発的ナ時空の裂け目が発生シテそこからアナタがゲロンチョ……飛び出シテ来たのガ原因デスしおすしィ? その裂け目の処理を行いつつアナタの存在をとシテ世界システム自動排除デリートシてしまう前にィ、コチラの世界へと適合サセる形式変換コンバートをワタシ直々に行わなけレバならなかったんデェスよ? タダでさえ経費削減デ人員を減らサ……コチラも少数精鋭で運営シテるんデスから、アナタへの消滅回避措置ガ間に合ワズに存在が消シ飛ばされるヨリも全然マシだっタとカンシャして欲しいのデスけどネェ~。……ここはトニモカクニモ、カワイイワタシに免じテ大目に見てクダサ~イ❤(ӦvӦ。) ほんジャま~、チャオCiao!』



 ……何か変なカミサマ(仮)の反論音声ファイルボイスサンプルチョクで送りつけられたんですけど(※強制開封&自動再生)。しかも、なして中途半端にイタリアかぶれなん???

 

 

 

 

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