第3章 寄り道じゃありません、世直しの旅です(大嘘)。

3-1 新たに得るものと、いつものやつ。

第23話 くた◯れ! ニ○ル◯ト◯テ◯(※特定の事象に対しての意図を持った発言ではありません)。

 

 

 あれから俺はあの巨人がうじゃうじゃ居る方向へと向けてひた走りながら、道中に点在するハグレ巨人(というかあの小人こびと戦団の拠点方面へ向かっていたヤツらだろう)を片っ端から狩りまくっては即収納を繰り返し、辿り着いた巨人の里(?)を問答無用で襲撃・壊滅させた。


 何もそこまでせんでもという声が聞こえてきそうだが、俺はるとなったらトコトンまで手を抜きたくない性分なのだ。この場合では小人達の拠点の先にあるであろう、小人の村だか街だか国への脅威を排除する、だ。


 排除すると決めた理由は至極単純、小人達ひいてはあの傍受した会話の主であろう『A子さん(仮)』を遠目で直接確認した結果、贔屓したい存在という意味での超個人的なが彼女になったというだけのハナシだ。


 だってカッコいいじゃん、戦う女ドワーフ(notモジャ)の指揮官。その姿が凛々しくて『ザ・歴戦の勇士』っぽかったんだよ。生き様が全身から滲み出てる感じがとても良き。


 対して巨人のヤツらは言動もそうだが、やはりあの見た目ビジュアルが宜しくない。どっちを推すかって言ったら、ねぇ……。


 後はこの世界に経験値の概念があるのか、あるとするならば小物の数をこなすよりも大物をドカンとの方が良さそうだし、何より『異次元ポンポン』こと謎次元空間収納の限界値上限を引き上げられそうな恰好の材料だった。実はこっちが本来の目的だったりもする。


 そんなウルトラ自分勝手な理由モンだから、彼女達には少なくとも黒柴わんこな姿を見せずに終わらせたかった。最悪新たな殲滅対象に認定されかねんし。


 一応光学迷彩で見えなくはしたが、多分指揮官の彼女には看破バレテーラされてたっぽいんだよなー。だって、ガッツリ移動してる俺の方向を目で追ってる気がしたから。


 仮想マップの敵探査機能の副産物として、何か見られてるクサいとか、探査されてる気がするというがヌルっとした触覚としてフィードバックされてくるようになってきている。



 敵性反応の『ゾワッ』『ビリビリッ』とする感じ、探査されてる気配の『ヌルっ』とした違和感。これは言葉ではちょいと表現し難い。俺には明確な差だから、迷ったりは一切しないんだがね。

 

 

 

 

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