217

今日は、最後の日だった。

切なそうな瞳を伏せて、寂しさ混じりの、笑みが、彼女を彩っていた。

名残惜しそうな、姿だった。

小脇に抱えた本も、白い、ノースリーブのワンピースも。


自分の知っている彼女と、言える。



217日目。


自分は、眺めるのをやめた。

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