生徒会の秘め事*合コン編

葉月 望未

合コンと嫉妬と恐怖

第1話

「モカちゃん、どういうこと…?」


「何が?」


中学生の頃、それなりに仲がよかった彼女、モカちゃん。


いつも最先端の流行を気にしている子で、オシャレにもすごく敏感な子だった。


その彼女とあたしは今日、久しぶりに会ってカラオケにいって買い物にいこうと約束していた。



………もちろん、2人だけで。




「いや、この人たち…。」


あたしはモカちゃんから視線をはずして少しはなれたところにいる3人の男をチラリをみる。


「何って…あたしの高校の男たち。


ちなみにあの中に金髪いるでしょ?

あたしの彼氏なのー!


かっこいいでしょ!」



モカちゃんはきゃあきゃあといいはじめる。


金髪の男……あの、みるからにチャラい男か。



ジ―とあたしがみすぎたのか、金髪が気づいてしまってヘラヘラとあたしに手をふってきた。


あたしもつられて苦笑いしながら手をふっ…って…何、手ふってんだあたしぃ!!!


「モカちゃん、あたし帰る!」


あたしはバッと勢いよくモカちゃんに視線をもどして、強く言った。


「え~…?」


モカちゃん、あたしにブーイング。


2人っきりで買い物って誘ってきたのはモカちゃんなのにー!!!



「まあまあ、えっと…由奈ちゃん、だっけ?」


その時、もう本当にギャルって子があたしをなだめた。


この子は、確か…サユちゃん。


オレンジ色の髪に濃いメイク。

この子は高校でできたモカの友達らしい。


…っていうか、さっきモカに紹介された。



「そう…だけど。」


「まぁ、合コンだけだしいいよね?」


“合コン”。


その単語にあたしはピキ―ンとかたまる。


え、え?



これから…合コ……合コンするの!?



「え、でも…彼氏いるでしょ!?モカちゃん。」


「ん~?でも彼氏も合コン参加だし。

たまにはいいかな~って。」


モカちゃんはにっこりと笑う。


え、えぇ!?

そういうもんなの!?

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