卒業

「はぁあ」

朝から重苦しいため息をつくにはわけがある、今日で卒業であることだ

世間一般からすれば悲しいことはわかるが新しい門出である重要な意でありおめでたい日だとされている。

だが卒業すなわち大好きな玲奈先生との別れを示している。

偶然数学を持ってもらい担任を持ってもらい放課後わからない数学の問題を聞きに行くと笑顔でわかりやすくさらには「受験頑張ってね」と言ってくれ僕が進路で悩んでる時は「渡辺くんが行きたいとこや理知ことを見つけてそれにあった学校を一緒に探そ」と言ってくれ第一志望に受かったッと報告した時は「さすが渡辺くん渡辺くんならいけると思ったよ」と言ってくれた玲奈先生とも今日でお別れである

「はぁぁ」

卒業式は滞りなく終わり友達との別れを済ませ頑張って玲奈先生とツーショまで撮って家路についた。

家について玲奈先生との写真を眺めているとふと自分の中の何かが芽生えた気がしたこのままではいけない絶対にもう一生玲奈先生と会えないなんて考えられないと、そう思うとなぜか自分の体は学校へと全力ダッシュしていた。

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