【90K PV突破感謝】【完結】風俗嬢と客の関係から脱却することはできますか

百合 一弘 ーゆり かずひろー

サネカズラの10年ぶりの開花

揺れるツユクサ

日常

 仕事が終わり、家ではない方向に足を向ける。その方向にあるのはいつも行ってる風俗店。


店のドアを開けると店長がいた。


「空ぁいくらなんでも来すぎ。帰れ!」


空というのは私の名前である。この態度の悪すぎる店長の頭をコツンと軽く叩いた。


「常連客にそれか?」


と私は笑いながら言った。この店長とはもう数年前からの仲でこんなのは日常だ。


「ごめんって。じゃあ空。今日はこの子な」


あまりにも通いすぎて店長は僕の好みを知っている。毎回おすすめの子を出してくれるからいつもその子にしている。


「あいよ」


そういい金を渡し指定された部屋に向かった。座って待っていると、ガチャッとドアが開く音がした。現れた女性は愛嬌のある顔をしていた。まさにカワウソ系女子だ。


「こんばんは。あゆみと言います。今日はよろしくお願いします。空さん」


そう言って笑った顔は美しかった。


「風呂…来て」


そう言うとあゆみは風呂に来た。まぁいつも始める前このやり方でやってるんだけど。風呂の前に来たところであゆみの方を見て手を伸ばした。一つ二つとボタンをはずしいていく。選んでもらっているのは新人ばかりだから大半は顔を赤くする。あゆみも例外ではなかった。

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