後悔先に立たず

あの時なんであんなことをしてしまったのだろう!と強く思うことがしょっちゅうある。


例えば自傷行為。

10年は消えない跡が腕と脚に残っているせいで、服装にも生活にも制限がかかる。

半袖は着られないし、銭湯も少し気が引ける。水泳の授業では奇異の目で見られ、着替える時も周りを気にしなければならない。家にいても、妹に見せないために長袖を着る必要がある。

全部自分が招いた結果に違いないけれど、どうしても辛くなってしまう。


そういえば普通はこんなところに傷跡なんてないんだよな、などと思ってしまうともうだめだ。ふとした時にそればっかり思い返してしまって、自分が全部嫌になる。


あとはオーバードーズも後悔している。

シンプルに実害が多すぎる。

自律神経がおかしくなってから戻らないし、常に手が震える。

内臓はきっと悪くなっているし、脳もきっと縮んだと思う。

なんでそんなことしたんだろうと毎日考えて、でもしていなかったら今頃こんな風に文章を書けるような状態ではなかったんだろうな、とかも考え出す。


もしかしたら後悔はしているけど、必要ではあったのかもしれない



あの時もっとあーすれば良かった、こう言えば良かった、なんで食べちゃったんだろう、なんであんなこと言っちゃったんだろう、もっと強い縄を使えば良かった、生まれてこなければ良かったのかな、なんていうようなことが頭から抜けない。


どれだけ楽しいと感じていても、調子が良くても、ずっと頭の中に後悔がある。



いつか1人反省会を開かずに眠れる日が来るのだろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る