嘲笑

笑い声が聞こえると、自分が嘲笑われているように感じる。

そんなわけないのは私が一番よく知っている。


昔からよく笑われていた。

トラウマとまではいかないけれど、それが思い出されてしまう。


何がおかしいのか、どこが違うのか、どうすれば馴染めるのか。

そんなことばっかり永遠に考えてしまっていやな気持ちになる。

どうせ頑張って人に合わせたって、いつか綻びが生じるのに。


笑われるのが怖い。


笑われるようなことをする自分が嫌い。


笑われる度に、自分が人と違うことを再認識させられる。


「個性を大事に」とか言ってるけど、結局みんなと一緒がいいんでしょ?


怖い。泣きそうだ。というかもうすでに泣いている。


クエチアピンを貰いに行こう。


薬が効いてくればきっと大丈夫だから。


ああまた笑い声が聞こえる


恐怖でどうにかなりそうだ


きっとこれからもずっと私は笑い声に怯えながら生きていかないといけない


そんな人生でいいのか?


そもそも生まれてきたのが間違いだったのでは?


何を許して欲しいのかも誰に許して欲しいのかもわからないけど許してほしい


他人が怖いけど、他人の評価の中でしか私は生きられない


私が私のために生きられる日は来るのだろうか。


怖くてどうしようもない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る